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(Report) Vol.68 子どもの先を予測する力を身につける(子どもと心が通じ合うコミュニケーション⑥)

2018.10.21 02:00

2018年10月21日、川口由佳子さんによる、「子どもと心が通じ合うコミュニケーション」の第6回目、「子どもの先を予測する力を身につける」が開催されました。    


「もしいきなり『いまからヨーロッパに行くのですぐに飛行機にのってください』と言われたらどう感じますか?」

「あなたは全く予定の分からない1日を過ごせますか?」

講義は、由佳子さんのこの問いから始まりました。

パニックになる、不安になる…

それは、小さな赤ちゃんや子どもも同じだと言います。    

講義では「事前に伝える」ことの重要性とともに、子どもの予測する力を導き出し、子どもが自ら行動を起こす魔法の質問について、伝え方ひとつでこんなにも変わるのか、と目から鱗の2時間。

また「習慣を作るとき」「習慣を止めるとき」に、親がどんな心構えで、どう導いたらよいかも教えて頂き、参加者は日頃の子どもとの出来事を思い出しながら、多くの気づきを得た時間となりました。

こんなお話をお聞きしました…

今回のテーマ「予測する力」について、こんなことを学びました!

・「○○○してね」と親が言うより、子どもが自分で考えて行動したくなる魔法の声がけ

・子どもが先を予測する力をつけることで、鍛えられるもの

・ズルズル続けてきた習慣から脱け出すとき、親に必要なマインド

・止めたい習慣を子どもに理解してもらう効果的な伝え方

・子どもが自ら考え行動するためのにお役立ちグッズ

そんな中、今回講義で大変盛り上がった話題。

「公園は楽しい場所と思ってほしくて連れて行っても、楽しそうに遊んでくれない…」

「お友達のいる場所に行っても、全く交流しない…」

「音楽教室に行っても、ぼーっと見てるだけで踊らない…」

というお悩み。

それぞれのご家庭に共通していたのは、

「事前に状況を伝えていも、全然楽しんでくれなかった…パパママ、こんなに頑張って連れてきたのに!」というモヤモヤ。

これに対して由佳子さんは、予測させようとする事のポイントがずれると、子どもの意志をつぶしかねないことを強調しました。

子どもへ親が期待することと、子どもが本当に望んでいることは必ずしも一致しません。

その説明に参加者は、驚きと反省と納得!!

 

また、由佳子さんは、事前質問や講義を通して、参加者の子育て体験談をヒアリングし、他にもこんな興味深いことを教えて下さいました。

・子どもに時計をみて動いてほしい…でも、それって本当に今の子どもの年齢でできること?

・子どもが○○○できない…と心配していたことが、不思議とできるようになる秘訣

・子どもが楽しんで喜んでいる姿を見るために、パパママは全力で頑張らなくていい?  


参加者よりこんな感想をいただきました!

どの項目においても例えがとても納得する内容、頷きが止まりませんでした!
今回お話を聞いていて、自分が子供の頃を思い出しました。そういえば、私も「何でお母さんは私の気持ちが分かったつもりなのか…」と、いつも子供なりに思っていました。母となった今は有難い想いですが、子供も1人の人間。みんな違う。
お友達と楽しく遊んだらいいのにな〜という私の想い=「親」の期待だったのだとハッとしました!私の日常生活で無意識の期待はたくさん潜在しているのかもしれません…!
子供は親が心配しなくても、自分の持っている能力や発達段階を分かっているのかもしれませんね。それを上手く引き出してあげられたらいいなと思いました。
また、最後に由佳子さんが親が楽しい、親あっての子育てと笑顔でおっしゃっていたのが印象的でした♡ また次回の講座も参加も楽しみにしてます!ありがとうございました!
(F.K.さま)

今回もまたまた、ハッと気付かされる内容満載でした。
子供にこう遊んで欲しい、こう反応して欲しい、というのは親としての希望で、そのような希望通りの態度をとっていなくても、ちゃんと吸収しているのかもしれない、というお話しは、深く頷いてしまいました。又、行動だけではなく、何故こう思わないの?と感情を決めつけていた節も否めないと反省しました。友達と一緒に交わって遊んだらもっと楽しいのにと思っても、それは親の理想論で、本人はそう思っていないかもしれないですものね。
又、事前に予定を伝えた方が良いのは心がけていましたが、砂時計を使ったり、指で数える、カレンダーに絵を描く等、皆さんの意見もとても参考になりました。講義を受けるだけではなく、皆さんの意見も参考になり、共有できて嬉しく思います。
前回も同じ講義を受けましたが、娘もあの時より随分成長したので、具体的な事例も増えてきて、更に理解が深まりました。
(匿名希望さま)

今回の参加者のお子さんは、5か月の赤ちゃんから4歳の子どもと、さまざまな成長段階。

大きな子の話から、我が子が、こんな風に大きくなって、こんな悩みを持つんだなと将来の子育てをイメージする方。

そして、小さな赤ちゃんを見て、ここまで育つまで、日々子どもはその瞬間瞬間で本人の完ぺきな成長ペースを辿って大きくなってきたと振り返る方。

そんな参加者に、由佳子さんが教えてくれた「予測する力」は、新しい角度から子どもにアプローチする魔法のようなアイディア!

今かかえている問題、将来直面しそうな壁を、心に余裕持って乗り越えられそうな予感がした時間となりました。


Writer : Rina Nakashima