メーターの曇りは超シビアな誰も書けないお話(笑)
非常に難しいお話です。メーターの曇り・・・これね結論で言うと解決できません。メーカーさんは立場があるので難しいお話ですが、バイク屋としてボクは思います。100%の解決は難しいかな。カワサキの場合ですが、構造のお話を少しわかりやすく解説したいと思います。メーターの曇り実は「防曇剤」(ぼうどんざい)のキャパオーバーです。
こんにちは。三重のカワサキのバイク屋、カワサキプラザ桑名の代表の今西です。
クレームとしてあるお話で、「メーター内部が曇っている。」または「メータ内部に筆塗りの跡がある」と言われる時があります。この話はとてもシビアな話なので事例がそろわないとなかなかブログに書けなかったのですが、うちのお客さんの情報提供のおかげでようやく文章とできることになりました。
今回のメーターパネルの曇りはメータ内部の「防曇剤」(ぼうどんざい)の影響によるものです。「防曇剤」(ぼうどんざい)とは、メーターの曇りを防止するために内側に筆などで曇り止めを液剤を塗っているんです。「防曇剤」(ぼうどんざい)はできる限り水分をを吸収して曇りを抑える効果がある液剤。どんな感じででるかというと、
バイクが始動している時はメータが表示されてわかりにくくなっております。これがキーをオフにしてエンジンを止めるとメーターの電気も消えますよね?そうすると・・・
これ!わかります??ゼロ表示だったところが縦で筆でかすれた状態に見えますよね??
これが「防曇剤」(ぼうどんざい)の痕跡を表すものです。
この曇りらしくものはこの季節によくでてきます。あとは気候の問題で出やすい地域特性は存在すると思います。東海地区はでやすいかな。(だって夏蒸し暑いでしょ)
上のこないだ書いたブログとも共通して言える話の一つでもあります。
ではなぜ「防曇剤」(ぼうどんざい)の跡がくっきりとでてしまうのか?
これには以下の理由があります。
1、「防曇剤」(ぼうどんざい)の水分の吸収がキャパを超えたため白く浮き出てくる。時間がたつと役割を果たせるメーター内湿度になるため消えていく。
2、メーターでも実は完全防水じゃない性質です。(災害で水没したバイクのメータに水入っている写真みたことあると思います)つまり結露や気温の変化に対応するため空気穴があると考えてもらうといいかな。
3、「防曇剤」(ぼうどんざい)が職人さんの筆塗りのためどうしても筆の跡がでてしまうことがある。
1は「防曇剤」(ぼうどんざい)を一度試しにはがしてみたことがあります(笑)今思うと無茶苦茶なことしましたが、やっぱり余計曇りました(笑)
2は完全防水にしろ!!!といわれそうですが・・・できます。ただし、コストがどかーんとアップしてそれがバイクの販売価格が上昇します。ちなみにNinja1000のメーターASSYって部品代にして¥52920-です。
このメーターを完全防水にして液晶にして・・・そうですね・・・iPhoneXくらいの機能をもたせて・・・さて、コストアップ間違いなしです(笑)製造台数の問題もからんできてまぁメーターASSYで20万円でできたらいいでしょうね。
3はこれもコストに関係してくると思います。スプレー式で吹きかけるという手がありますが、多分、マスキングテープを施してテープを張り、テープをはがして・・・コスト合わないでしょうね。
つまり・・・メータ内部の曇りは基本部品交換をしてもでてくるという場合が多いです。
反対に余計見た目が曇って見える場合もあるかも。ボクはこう考えます。
いつでもどんなときでも消えない場合は何か問題があるので要交換の可能性あり。
曇りがでてきたり、消えたりするときはほぼ問題なし。
と思います。ただ一概にすべての事案はあてはまりません。なぜなら一台一台環境が違うので。ということはその場合はぜひバイクを買ったカワサキ正規取扱店で相談してくださいね。なぜ買ったカワサキのお店がいいかというと、だって買ってもらったお客さんの使用環境を一番理解して適切なアドバイスをくれるから。
バイクを売ったバイク屋さんが一番、バイク乗り本人のことを知ってるのもこれ事実。
いやー今日はやっと事例の写真が手に入った。これで少しは伝わったかな?
カワサキプラザ桑名 (株式会社今西マシーンテクノ)
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