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「古志」深川句会(1月)を終えて 2

2024.01.22 21:00

引き続き、「古志」深川句会です。


第2句座、席題(初旅、初戎、寒蜆)です。


初戎」は奈良からお越しの田村さんが出題。


関東では馴染みのない季語ですが、一同、かえって詩情を掻き立てられ、


大いに盛り上がりました。


これも席題ならでは。


特選句から。


見にゆかん浪花の誇る初戎   大場梅子


「それほどまでに言うならば、ひとつ見に行ってやろうか」


といったやや上から目線の調子が感じられるのですが、


むしろ、それが一句の弾みを生んでいます。


秩父生まれの大場さんには「初戎」は馴染みのないものだそうで、


実際に見に行ってみたいとのこと。


わくわくと心斎橋や残り福   仲田寛子


初戎は三日間開催されますが、その最終日を「残り福」というそうです。


この句は「残り福」が効いています。


最終日だからこそ、よけいにわくわくするわけです。

(画像はガーデンプラスより)


龍宮で舞ひし鯛もて初戎   城田容子


こちらは想像を膨らませて詠んだ句。


福笹の飾りの鯛を詠んでいます。


まず着想が愉快なのですが、それだけでなく、


鯛だけになんともめでたい言祝ぎがあります。


城田さんは今年、あらたに同人となられましたが、


益々の充実ぶりがうかがえます。


「古志」深川句会は毎月第2水曜日に開催しています。


次回は2月14日(水)13:30〜


会場は江東区森下文化センターです。


古志」の会員の方はどなたでもご参加いただけます。


会員以外の方は体験参加も可能です。


初心者の方も歓迎いたします。


ぜひお越しください。