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大坪 隆成

決意のきっかけ②

2024.01.21 12:15

 町中で旅館業を営んでいる親(悪?)友がいる。毎月12日に中学の時の同級生がその旅館に集まり、50を過ぎても子供の時のままの関係で、いつも酔っぱらって同じ話ばっかりしている。どんな飲み会も楽しいが、このたのもしは何の気も遣わず言いたいことを言い合って大笑いできる月に一度の自分のとても大事な時間だ。

 観光地郡上八幡の真ん中で旅館業を営んでいる彼だが、父親から経営を引き継いだ時には大変な状況だった。普段は豪快なくせに、酒飲むとついついもらす泣き言をいつも聞いていた。こんな仕事は俺で最後や。借金きれいにしたらいつでも辞めてやる。決まって最後はそう言っていた。

 そんな彼が、去年長男が帰ってきて、少しづつ考えが変わってきた。「借金してボイラー直そうと思うけど、金ってどうやって借りるんや?」飲んでいる最中にそんな話になった。子供が帰ってきたし、ちょっと頑張ってみようかなって思ってな・・・と照れ臭そうに話してくれた。

 子供たちには大きな夢を持って郡上から羽ばたいて挑戦してほしいな。と思う反面、やっぱり近くにいてほしいなと思う自分がいる。年取ったのかな。

 郡上には仕事がないから、って言うが、高速も整備されテレワークも進んでくると働き方は変わってくるんじゃないだろうか。

 自分だけだと頑張りも続かないけど、つないでいく相手がいれば新しい力も湧き出す。

 何にも変わらんかもしれん。頑張っても変わらんかもしれん。でも何もしなかったら絶対何も変わらん。そう信じて頑張ってみようと思う。