〈企画展〉『戦後の開拓家族の生活展』<会期延長>
2024.04.14 23:30
期間 2024年1月24日(水曜日)~ 4月15日(月曜日) 4月29日(月曜日)
毎週 火曜日休館
第二次世界大戦後の1945(昭和20)年11月、政府は食糧増産と復員軍人等の帰農を促進するため「緊急開拓事業実施要領」を定め国内における新たな農地の開拓を進めました。
阿智村では、伍和の青見平や智里西の京平、浪合の宮ノ原地区などにおいて開拓事業が実施されました。当地の開拓にあたったのは、満州からの引揚者や農家の次男、三男などでした。
企画展では、旧伍和村青見平で戦後開拓を行った人たちの記録写真50点を展示しています。
旧伍和村・青見平の戦後開拓
伍和村は1946(昭和21)年に村と農業会とで協議のうえ、引揚者・復員軍人を帰農させるために、県有林地の一部払下げと、民有山林原野(未墾地)の開放を得て、緊急開拓事業を進めることを決定しました。
青見平の開拓用地は、標高750~800に位置する54ha余り。地理的に2つの地区に分けられ、北青見平に15戸、南青見平に8戸が入植しました。入植者は、引揚者が15人、二・三男が7人、その他が1人、計23人でした。
事業は1947年から始まり、同年11月までに各戸10坪の住宅が共同作業によって建てられました。開墾は手作業によって行われ、開墾計画面積約50haの開墾が概ね終了したのは1953年でした。
開拓事業は並々ならぬ忍耐と努力が要求され、1953年の冷害をはじめ、連続的な災害にも見舞われました。
〈参考資料〉阿智村誌 下巻