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【愛知県犬山市ペット同室避難訓練に参加してきました】

2024.01.25 10:10

愛知県犬山市は、私の故郷です。

東日本大震災の時、避難所に入れてもらえなかったがために、命を落とした動物たちやその家族がたくさんいたことを知り、今日までずっと、ペット同室避難の必要性を訴えてきました。

ペット同室避難とは、動物も同じ家族として、安全な室内に飼い主さんと同室で避難することができること。

人間だけの避難エリアと棲み分けをするため、アレルギーを持った方にとっても、安心できる避難所の形です。


犬山市は、一昨年の12月から、ペット同室避難場所を、33カ所ある避難所のうち、3箇所作ってくれました。

今回の避難訓練に、歌手の伍代夏子さん(りくなつペット同室避難推進プロジェクト代表)大石まどかさんが、家族のわんちゃんを連れて、参加されました。

他にも、あま市、尾張旭市、奄美市、静岡県、神奈川県からもたくさん見学にいらっしゃっていました。

私も避難訓練の様子を見学させていただきましたが、避難してくる動物や飼い主さんの事をよく考えて、準備をされていたことが、とてもよく分かりました。

ペットを連れて避難してくる人の数を考えると、もう少し広さが必要かなと思いましたが、それくらいで、他に特に思う事はありませんでした。

ここまで考えてくれていて、嬉しくなりました。

犬山市の原よしのぶ市長、山田拓郎前市長のおかげです。

本当にありがとうございます。

犬山から全国へ、ペット同室避難の必要性を、どんどん広げていってほしいです。

1月2日から向かった石川県の被災した各地で、避難所に行く機会も多くありました。

一番最初に言った、輪島市町野町では、車を置いて、崩れた土砂を乗り越えて徒歩で集落に入ったため、車中泊することができず、避難所に泊めていただきました。

この避難所は、自然に、ペット同室避難場所となっていて、びっくりしたのを覚えています。

この避難所には、何もルールがありませんでした。

だから、避難してきた方達で、自分たちの過ごしやすい避難所の形を作っていったのです。

本当にこれが1番自然なことだと思いました。

他、輪島市河井町の避難所も、ペット同室避難が自然に作られていました。

ペット同室避難所では、とても静かで、犬も猫も鳥も、飼い主さんと一緒に過ごしていました。

犬が少し鳴いても、誰も何も言いません。笑いあったりしているくらいでした。

みんな同じ状況ですから、助け合う空気が当たり前に流れていました。


しかし、ペットと飼い主さんが切り離された避難所では、続々と体調崩す動物たちがいました。

突然怖いことが起き、環境も変わり、大好きな飼い主さんも一緒にいないことからの、ストレスによる体調不良です。


考えてみれば、当然のことだと思います。

同じ家族内で、大人と子供が別々にされてしまったら、子供たちは不安で泣いたり、体調崩したりすることでしょう。


いろいろな家族の形があります。

動物を大切な家族として過ごしている人もいます。

姿形が違っても、その命を大切に想う人にとっては、大切な家族です。


災害が起き、家は崩れ、何もかも失っても、家族が皆無事で、一緒にいられるからこそ、また前を向いて頑張っていけるのだと思います。


『災害で消えた小さな命』(毎日新聞出版)に、動物の家族を守るための大切なことを全て書きました。

一度、読んでいただけたら嬉しいです。

https://mainichibooks.com/books/nonfiction/post-70.html


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