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【コラム】バイウイークを挟んで迎える第6節

2024.01.26 00:47

バイウイークを挟んで迎える第6節。


全勝で現在2位の東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)を、1月27日に豊田スタジアムに迎え撃つ。25日に出場メンバーが発表され、姫野和樹キャプテン、SOボーデン・バレットがオンラインで会見を行った。

 第5節終了時点でチームは3勝2敗の5位。姫野キャプテンは「自分たちの強みを出せている。(現時点では)満足」としながらも、「これからはトップチームを倒していかないと。今週はビッグチャレンジ」と位置付けた。家族の事情で開幕前に帰国していたスティーブ・ハンセン総監督も今週月曜からチームに合流。追撃の体制は整った。

 BL東京はニュージーランド代表FLシャノン・フリゼル、SOリッチー・モウンガを擁する。会見ではバレットにモウンガに関して質問が相次いだが「彼は長年の友人ですが、土曜に対戦するのはBL東京とトヨタ。互いにチームのためにベストを尽くすだけ。彼もおそらく同じことを言うと思います」とやんわり。

 姫野キャプテンは「(二人の対決は)ファンとして考えれば、すごいこと。トヨタの仲間から言うと、ボーデンが最高のSO。いかにボーディを楽にしてあげられるか、僕たち自身も彼が求めるものを全うしていく」と信頼を明かした。本人の印象に関しても、「トヨタに来る前は、皆さんと同じくクールで知的なイメージでしたが、同じチームになってみると愛情深くて情熱深い。人として好き」。

 姫野キャプテンには、日本代表の新旧キャプテン対決に質問が飛んだ。

「ずっとリーチさんの背中を間近で見てきた。キャプテンのバトンを受け取ったけれど、きつい。しんどい。それを“8年も続けてるんだ、この人”って素直に思う。鉄人。でも試合になったら、ずっとドミネートする」。

 今季、リーチは10季ぶりBL東京のキャプテンに復帰。姫野にとっても、キャプテン同士での対戦はトップリーグ時代から初めてとなる。

ハンセン総監督が戻ってきたことで、グラウンドにも小さな変化が生じた。

「練習がちょっと短くなりました(笑)。自分たちが一番いいところで練習を止める。“これで十分だから止めましょう”と。今週はエナジーを貯めつつ、自信を積み上げていく形で準備をしています」(姫野キャプテン)

 ハンセン総監督にニュージーランド代表HC時代から指導を受けているバレットも「チームに与える影響は計り知れない。物事をシンプルに考える人で、自分のいちばんいい状況を引き出してくれる」とリスペクト。

 ベン・へリングHCと姫野キャプテンは、前節の花園L戦を終えた後、次節へのカギは「フィジカル」と口を揃えた。

「トヨタとBL東京は、昔からフィジカルでやりあってきた仲。フィジカルバトルは見もの」(姫野キャプテン)

 フィジカルと尊敬と友情と。土曜の試合は、ラグビーの良き魅力の詰まった一戦となる。

 


(写真説明)

「ボーディは内に秘めたものがある」と姫野キャプテン