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Sapporo Catholic Mass Community

2024年1月28日(年間第四主日)

2024.01.27 12:06

ケン神父のメッセージ:

 皆さん、おはようございます。久しぶりですね。新年が始まりましたね。皆さんに良い年であるように祈ります。今日の福音はマルコによる福音です。マルコによる福音の特徴の質問は、ナザレのイエス様は誰ですか?です。十字架上でローマの軍人が、この質問に答えます。不思議ですが、もう1人がイエス様の人間性をわかっています。それは悪魔です。マルコによる福音は、他の福音よりもたくさんのイエス様と悪魔の体験が出て来ます。悪魔祓いが14回も出て来ます。不思議なことに悪魔は、イエス様の本当の姿を知っていますが、弟子たちはわかりません。今日の始めの悪魔祓いは、カファルナウムの会堂で行われました。初めに、ユダヤ人の会堂の事を簡単に説明したいと思います。

 ユダヤ人にとって、一番メインの祈る場所は、エルサレムの神殿でした。出来れば、過ぎ越し祭りの時に、余裕があればユダヤ人たちは、自分の故郷からエルサレムに行って、神様の祝福を貰うために祈りました。神殿の特徴は、動物をささげる習慣です。罪を侵したら、神殿で動物を購入して、神父を通して祈りとと殺した動物をささげて、罪をつぐないます。しかし、イスラエルの国の歴史で、国が分かれる時に、神殿の訪問が簡単ではなくなりました。北の国はだいたいユダヤ教を捨ててしまいました。熱心な信者は少し残っていました。彼らは、祈る為にカファルナウムの会堂を造りました。その中で、動物をささげる習慣はありませんでしたが、聖書の勉強と祈りと礼拝がありました。南の国のユダでは、紀元前530年にバビロンのネブカドネザル王様が、ユダの国に入って来て、神殿と町のカベを破壊しました。その後で、だいたい国民すべて、バビロンの捕囚として70年間くらい、しもべとして生活をしなければならなくなりました。その雰囲気の中で、バビロンにもユダに残った信者たちも、信仰生活を続けるために、カファルナウムの会堂を造ったそうです。ネブカドネザルはクーデターにあい、キュロス王が新しい王様になりました。彼は優しい王様でした。ユダヤ人たちを優しく親切に自分の国から解放しました。さらにお金、食べ物、町の再建の道具を彼らに与えました。そして、エルサレムに戻って、建築家ネヘミアを通して、町のカベと神殿をもう一度作りました。しかし、会堂の文化も始まっていましたので、小さな町に会堂を造って祈りと勉強のために残っていました。今日のプリントの表紙のページのカファルナウムの会堂は、4世紀のものですが、この下に1世紀のイエス様が使った会堂があるそうです。その近くに聖ペトロの家も残っています。会堂で決められたリーダーはいませんでした。その町の聖書をよく理解している人が、土曜日に聖書を読んで説教をしました。それは今日の福音個所の雰囲気です。

 イエス様の時代の人々は、病気の源を理解していませんでした。病気の源は、悪魔がその病者の罪だと考えられていました。神様だけは病気を治す力があると信じられていました。その雰囲気の中で、イエス様はデビューしました。最初の奇跡は悪魔祓いでした。その奇跡を通して、人々はイエス様の力におどろきました。しかし、神様と関係があることを理解することはできませんでした。不思議ですが、悪魔がイエス様の人間性を理解しました。聖書の中で、人の名前を呼ぶことを通して、人の上に力があると考えられていました。悪魔はイエス様を「神の聖者だ」と呼ばれました。そして、イエス様は悪魔のいたずらを断りました。イエス様は悪魔にその人から出るようにと言われました。そうすると、大声をあげて悪魔は出て行ったそうです。イエス様は勝ちました。

 皆さん、悪魔の話はいつも気持ち悪く思われるでしょう。しかし、新年が始まって、イエス様が私たちを悪魔から守る精神を考えて、安全に過ごせています。人々は、皆悪い力から解放されたいと考えています。そのために、占い、お祓いなどの行動に従うことが多いです。しかし、それに従い続けると依存になってしまうことがあります。それも悪魔のいたずらです。

どうぞ皆さん、今年は心の自由を守り続けるために、私たちはイエス様を信頼して、すべての命の問題を乗り越えるために、イエス様に祈りを通して願いましょう。今年も皆さん、よろしくお願いします。ありがとうございます