難きこともあれど
こんにちは。
こころの健康支援室 そらいろのmirineです。
1月は行き、今日から2月に入りました。
冷たい空気に梅花の香りが漂うようになり、立春も目前です。
今年は早くもスギ花粉が飛びはじめて、私も微妙に花粉症の症状が出はじめています。
変化の大きい季節の変わり目、どうぞご自愛なさってお過ごしください。
年末年始のバタバタもようやく少し落ち着いて、昨年購入した本をまた少し読み始めています。
今は「心の境界線(2022 ネドラ・グローバー・タワブ 学研プラス)」という、境界線に関する本を読んでいるのですが、境界線の必要性を分かっても、実際の人間関係の中でそれを実行する難しさを感じています。
特に、「怖い」という感情とともに身につけてしまったやり方というのは、境界線のことに限らず、取り扱うのが難しいものかもしれません。
たとえ大人の側は怖がらせる意図がなかったとしても、小さな子どもからすると怖いと感じることは珍しくありません。
昔は特に、子どもを力で黙らせたり、言うことをきかせようとするのが「しつけ」として当たり前だと考える人が多かったこともあり、年代が上がれば上がるほど、適切な境界線のある人間関係を体験したことがない、という人も少なくないかもしれません。
著者は、本書の中で「境界線とは、安心できる心地よい人間関係を築きやすくするため、期待と欲求を明確に示すおこないのこと」と定義しています。
たとえば、一見境界線の問題を抱えていないように見える人でも、特定の人に対してや、特定の場面では、急に境界線をうまく引けなかったり、相手の境界線を尊重できずに侵襲してしまうこともあるでしょう。
逆に、境界線の問題があるからどんな人、どんな場面でもうまくいかないかというとそういうわけではなく、その人の抱える課題によって、適切な境界線を引き、相手の境界線を尊重できる時もあれば、そうでないこともあるように思います。
まだパラパラとしか読めていないので、本棚カテゴリでのご紹介は控えますが、「境界線を持たない人が主によく感じるのは、恨み、怒り、それと不満です」と書かれていますので、そうした感情に覚えがある方は、一度本書に触れてみると、助けになることがあるかもしれません。
境界線の課題も含め、今年も自分のペースで人間的な成長を深めていけるように、精進したいと思います。
かしこ