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ド・ケルバン病(狭窄性腱鞘炎)

2024.01.30 01:32

腱鞘炎とは、腱鞘に炎症が生じた状態で、炎症部位での腫脹(腫れ)や疼痛(痛み)、運動制限がみられる疾患。

手の腱鞘炎では、手の繰り返しの使用による物理的な刺激が原因となるほか、関節リウマチによる腱鞘炎や細菌感染による化膿性腱鞘滑膜炎もある。


ド・ケルバン病狭窄性腱鞘炎


〜疾患の特徴〜


発症しやすい人

・妊娠・出産期、更年期の女性において発症しやすい。

 (女性ホルモンの関与が考えられている)

・親指や手首、手指を酷使する人に発症しやすい。


病態

・短母指伸筋腱と長母指伸筋腱が通過する第1腱区画で生じる。

 (下図参照)

・炎症により腱鞘が肥厚(腫れて厚くなる)して第1腱区画が狭窄し、腱の滑動(滑り)が障害される。