BWVS 大絶叫の対決 レビュー
2024.01.31 12:38
今回のレビューは、トランスフォーマー ビーストウォーズアゲイン より、
“BWVSー05 大絶叫の対決” です。
キングダムからレガシーにかけてリメイクされたビースト戦士たちを、よりアニメデザインに寄せたプレミアムフィニッシュ仕様で、さらに当時に対決セットをイメージした2体セットでリリースしていくシリーズの第5弾。
サイバトロンの
“諜報員 ラットル” と、
デストロンの
“空中戦闘兵 テラザウラー” のセットが発売されました。
本来は昨年12月に発売予定でしたが、なぜか一月延期で1月の発売に。
以降、玉突き状態になるのかと思いきや、第6弾の逆心の対決(ダイノボット VS タランス)は予定通りだったので、2組の対戦が同時に勃発する事態になりました。
ただでさえ1月はけっこう物量だったというのに・・
まぁ、より過酷なのは来月2月ですが。
さて、そんなこんなでさらに一月待たされることになったわけですが、ついに本命来ましたね。
テラザウラー、待ってましたよ。
アニメのレギュラーメンバー14人のうち、なぜか1人だけ限定に回され、しかもついに日本では単体発売されませんでした。
しかも、やはり14人中唯一完全新規でなく既存の型の流用。
もちろんほとんどのパーツが新規造形されてはいるんですが、エアラザーの流用なんですよね。
いや、なんで?
人気ないのかしら、彼?
まぁ、2期(メタルス)で早々にリタイヤしちゃったわけですが、それはスコルポスも一緒だしなぁ。
でも、トイはメタルス版も発売されてます。
スコルポスはメタルス版なかったから、少なくとも彼よりは人気あると思うんだけど・・
なにはともあれ、日本でも発売に漕ぎ着けられてよかった。
というか、このビーストウォーズアゲインというシリーズ自体が、日本でテラザウラーを売るため(だけ)にスタートしたものだとすら思ってますよ、僕は。
なかなか発売のアナウンスがなかったからヤキモキさせられましたが、なんかのイベントで発表されたんでしたっけ。
そこに合わせるために順番も前後した感じがします。
普通は今回の対決が4番めでしょうよ。
タイガトロン VS ブラックウィドーは6番めだよ。
それでは、レビューしていきます。
大絶叫の対決
オリジナルトイでもこの対戦カードでしたが、当時の対決名は “岩山の対決” 。
今回の大絶叫~の由来はなんだろうな?
2人ともそんなに叫んでた印象ないけど・・
なお、オリジナルは両者ともにベーシックスクラス(現行のコアクラス相当)の一発変形トイでした。
今回はラットルがコアクラス、テラザウラーがデラックスクラスということで、アニメのサイズ感にわりと忠実な対比になっているかと思います。
ちなみに価格は税抜き6,000円と、シリーズ最安値ではありますが、内容を考えるとやや割高です。
5,500円くらいだと思ってた。
パッケージ
シリーズ共通のモノクロスリーブ付きのブラインドパッケージですね。
サイズはデラックスクラス×2の瞬速の対決と一緒です。
表面はロボット、裏面はビーストモードの描き下ろしイラストが配置。
さすがにラットルが小さいから余白が大きい・・
中身はこのように、オリジナル対の対決セットをイメージ下インナーシートが被せられています。
取り外したインナーシートの表、
裏。
なお、ブリスターの左右にはモノの固定用に使われるものと同じプラ紐が梁のように渡してありました。
これって、インナーシートのたわみ防止でしょうか?
それ以外考えられないですね。
実際たわんでませんでした。
こんな気遣いができるようになるなんて。
まさか、このために発売が一月遅れた・・わけないか(笑)。
キャラクターカードももちろん付属します。
テラザウラー、完全に笑ってますね。
サイバトロン 諜報員 ラットル
ネズミに変身する小柄なサイバトロン戦士。
原語版設定では、経験豊富なベテラン戦士という設定でしたが、日本語版では吹き替えを担当した山口 勝平氏の声質、演技によって少年っぽい雰囲気が強くなりました。
とはいえ、ストーリーの根幹は変わらないので、臆病なところはありつつも機転の利く有能さはそのまま。
コンボイ不在時は指揮官代理を任されることもありました。
ライノックスとは親友同士。チータスとのコンビもよかったし、ダイノボットともなんだかんだで上手くやっていた印象です。
第2期ではメタルス化を果たし、変わらず活躍してくれました。
ロボットモード
キングダムのコアクラスでは日本で唯一一般販売されたラットル(ラットトラップ)。
そんなキングダム(KD)版から成型色と塗装が変更され、よりアニメの雰囲気に近付けられました。
腕や脚の関節部分に塗装が追加され、劇中で印象的だった金属的なギラギラ感が増しています。
ボールジョイントが多用された可動部の渋みはわりといい感じです。キングダム版はちょっと緩い感じでしたしねぇ。
まぁ、こちらもいずれ緩んでくるかもしれませんが。
それでは、まずKD版との比較から。
単独で見るぶんにはそれほど違いはないか? と思ったのですが、やはり並べてみると歴然。
メインカラーのグレー、オレンジともにより濃い色味になり、とくにオレンジはメタリックな雰囲気のある成型色に。
先の通り、間接部を中心に細部の塗装が追加されています。
では、各部を見ていきます。
頭部は大きな変化はありません。
ただ、歯の塗装面積が増えてますね。
KD版では実際造形されている2本の歯だけが塗装され、すきっ歯になっていたのですが、今回母と歯の間も塗られて前歯が4本あるように見ます。
ただ塗料がはみ出ているわけではないと思う・・たぶん。
肘自体はボールジョイントで擦れる部分なので塗装されていませんが、側面の円形ディティールが塗装されています。
さらに肩、手首などの関節部分がそれぞれ金属色で塗装されて、アニメデザインの雰囲気が再現されています。
脚部も付け根部分がゴールドで塗られていますね。
さらに足の爪・・は、そこだけ塗装せずに成型色を見せることで色分けされています。
KD版だとまるっと肌色で塗られていましたね。
ただ、指の股部分まで塗られていないのは残念。
付属武器
ラットビームガン
手持ちのビームガンが付属。
こちらは塗装されず、成型色のままです。
3㎜軸での保持になります。
非使用時は背中のガワにマウントしておけます。
ビーストモード
ネズミに変身(トランスフォーム)。
表面は基本成型色なので、パッと見KD版との違いはあまり感じません。
髭が塗装で追加されているのは目立ちますけども。
尻尾も成型色のままで、毛皮部分と色味の違いもなし。
ということで、こちらもKD版との比較をまず。
全体にやや濃い色合いになっているのと、鼻先および髭の塗装が追加。
あと目が黒目のみになっています。
頭部アップで。
基本リアルな造形なので急に3本描かれた髭はちょっとシュール・・
でも可愛らしさの向上に一役買ってる感じ。
目は、KD版ではなぜか中心が白くなっていました(白目と黒目が逆転したような)が、今回は黒一色。
武器は本体内部への収納はできず、後ろ脚の付け根部分に取り付けることができます。
基本左側への装着となりますが、
上下を引っ繰り返すことで右側に付けることも可能です。
デストロン 空中戦闘兵 テラザウラー
上下を引っ繰り返すことで右側に付けることも可能です。
プテラノドンに変身する、気障で自惚れ屋な面もあるデストロン兵士。
性格だったり、リーダーの座を狙う野心家だったりする点で、初代のスタースクリームを彷彿させるキャラクターではありましたが、とくにナンバー2的な扱いを受けることもなく、2期冒頭でスコルポスと一緒に呆気なく退場してしましました。
日本語版CVは飛田 展男氏。
一人称がミー、語尾に~ザンスと付けるなど、完全におそ松くんのイヤミ状態でしたね(笑)。
ビーストモードではカァ~! と叫んだりも。いや、それカラスやん・・
ちなみに2期でテラザウラーは退場するものの、飛田さんは新キャラのクイックストライク役で出演継続されています。
なお遠藤さん・・
また、実写映画最新作、ビースト覚醒にテラザウラーは登場しませんでしたが、テラーコンのリーダー、スカージ役で飛田さんが出演。
テラザウラーとはまったく違う重厚な演技を見せてくれました。
ロボットモード
テラザウラーだ。
本当、待ってましたよ。
KD版エアラザーの流用ではありますが、実際に流用されているのは前腕から拳、膝と脛、あとは内部の可動パーツくらいで、7割程度のパーツが新規造形されています。
まず日本未発売の海外Amazon限定のゴールデンディスクコレクション(以下、GD)で発売されたあと、オリジナルトイのカラーリングを再現したバズワージー版が発売。
今回、3度めの正直という感じでアゲイン版として日本での発売が叶った次第。
最初のGD版も、基本はアニメデザインベースだったと思うのですが、色的には今回のもののほうがよりアニメデザインに近付けられている・・ようです。
海外で限定発売された2種については持っていないので直接比較はできないのですが、ネットで画像を漁った限り、上腕や太腿が白くなっているのがGD版からのわかりやすい変更点ですかね。
ほかにも細部のカラーリングが変わっていますが、決してアニメの配色完全再現というわけではないのがちょっとモヤッとします・・
頭部アップで。
酷薄そうな細面がしっかり再現されています。
不敵な笑みが似合うイケメンですな。
顔面部分のカラーリングは、アニメ劇中では白に近いシルバーというイメージでしたが、今回は普通に白で塗装されています。