インド旅・北インド・プージャ編・Rishikesh
前回の続きです。
ガンガーはヒンドゥー教徒にとって最大の聖地。
リシケシでもハリドワールでも様々な宗教的な振る舞いや儀式を見て来ることが出来ました。
儀式のことは、プージャ(又の名をアールティ)といい、ヒンドゥー教の神への礼拝の一つです。
リシケシのガンジス川沿いで行われるプージャに参加することができました。
プージャとは、時期的なお祭りや、出産や結婚などの人生の節目、あとは地鎮祭のようなものがあり
それは寺院で執り行われることもありますし、家庭の中で行われる日常のプージャもあります。
ヒンドゥー教は多神教なのですが、たくさんいる神様の誕生日それぞれにも祭事があります。
ヨガRYT200を学んでいる時に先生に教えて頂いた本。インドの神様たちが解説されています。日本の神様もそうですが、インドの神様も人間味があり愛らしいです。
今回インドに行った時は、ガネーシャの生誕祭の時期だったようで、北インドでも南インドでも、街の中でガネーシャが祀られて華やかにお祝いされてました。
頭がゾウさんの可愛い神さまです🐘
ガネーシャは日本でもわりと有名かな?
プージャを見ていると、日本でいう護摩炊きに似ていていました。
後に知りましたが、元々はインドのプージャが日本では護摩炊きになっていったと言われています。
古代インドは仏教の発祥の地です。
リシケシのプージャ(アールティ)は、
毎日、日没後に行われています。
毎日行われているのにも関わらず
お祭りのような人出で大賑わいなことにまた驚かされます。
地元の人もいますが、インドのあちこちからもここへやって来るようです。
所狭しとここでもぎゅうぎゅうで座ります。
ここに入れなかった人も外でたくさんの人が立ち見で参加していました。
ガンジス川に面した会場では、薄明るい夕方から儀式が始まり、
だんだんと日が落ち暗くなっていきます。
ガンガーを前にズラリと並んだバラモン階級(インドでは最高位の祭事階級だそう)の人たちが、
鐘を鳴らしながら、香炉を大きく回して会場が煙と香の香りに包まれていきます。
その後にいくつも火が灯された大きな燭台を手に、音楽に合わせて、パフォーマンスのように回しながらお祈りを捧げていました。
周りではその煙と、お香の香りが漂っていて、鐘の音やいろんな楽器が奏でる音楽
、法螺貝?、それと大きな歌声や手拍子。
賑やかで、ワクワクとした雰囲気。みんな楽しんでいる様子でした♪
カーストや宗教、差別や偏見、貧困。
インドの人は産まれた時からカーストが決められていて、仕事も決まってる。どんな風に生活するかも全部決まってる。
どのカーストでもみんな同じ場所にはいるけれど、それぞれの世界に住んでいるって感じ。見えているけど見えていないような。すれ違うけど交わらないような。
だけどガンジス川は皆に等しく開かれている。
熱気と喧騒と暑さと密度。
それから祈りや願いが空気中いっぱいに立ち込めているようでした。
それらを昇華するように、炎とともに願いを届けるように、こうして毎晩お祈りが捧げられている。
インドの熱気や、街の人々の生活の様子、風景を見ていると
毎日ガンジス川で礼拝を行うことは
とても大切なことなのだと感じました。
これはきっと1日の終わりに
瞑想をするようなものに近いのかもしれ無いなぁと感じていました。
🧘🌙
今日1日の中で経験したことや浮かんできたこと出来事を、ただただ、観る。観察する。
自己とのスペースをつくる。
🌝
ヒンドゥー教は多神教ではありますが、それとともに、永遠不変の「真理」も大事にしている宗教だということが伝わってきました。
そんなリシケシのプージャは、とてもミステリアスでスピリチュアルな時間でした。
私はこのリシケシのアールティがなぜだかとても心に沁み入り、好きになりました。
その音楽や風景や漂う雰囲気が、懐かしいような、癒されるような、慰められるような、ジーンとする・・・そんな時間でした。
蝋燭が灯された花籠が私にも回ってきます。
お祈りしながら回して、次の人に渡していきます。
ぎゅうぎゅうの人の中、あちこちから花籠や灯篭が回ってきて、なかなかの火力がある蝋燭もあったり、次々と手が伸びても来る。
「何かの拍子に火が、服や髪に燃え移ったりすることはないのかな??」
・・・
というようなことは、全く気にしないのがインドです!
気にせずガンガン灯すし、ぐるぐる回すし、すかさず取りにきます!(笑)
そういうとこがとっても好き!(笑)
インドの医学・アーユルヴェーダにある
「五大元素(空・風・火・水・地)」
インドの生活はこの五大元素そのものが
いつも身近にあり、生活とともにある事と
あとは兎に角、インドはお祭りが多い!!
お祭りの、人を高揚させ、エネルギーや思いを昇華していく効果は、すごいものがあると思いました。
これらが全部、インドの人のパワフルさに繋がっているのだろうなぁ〜と感じました。
神聖な儀式の後は・・・
ここでもやっぱり、歌って踊る!!(笑)
様々な楽器の生演奏とマイクからの大音量で
さらにまた伸びやかに響き渡るおじさんの歌声(笑)
おじさんの歌声はこの後、北インドだけでなく南インドへ行っても、毎日聴くことになるのですが、
全身全霊を込めて、ひと息にありったけの声を込めて、出来うる限り遠くまで響き渡らせることが良いことなのだそうです!
大きく息を吸って、お腹の底からの、のびやかな声にのってマントラが、ガンジス川に響き渡ります(笑)
歌は神に捧げるマントラです。
これが演歌っぽくもあって、小節がきいていて、聞いているとなんだか元気になるし、陽気な気分になるし、のびやかさが気持ち良さそうなのです!
ありったけの声を歌にのせて、マイクで響き渡らせる...新鮮でした。
日本だとあまりないですよね。
市内放送も録音の音声ですし。
生演奏に生歌は、生気と息づかいと温度が伝わってきてそれらが共鳴する。
こういうところがインドのおもしろく魅力的なところだなぁと感じていました。
驚きです!
ほんとすごいインド🇮🇳!!
北インドは人もエネルギーに豪快さがあって、溢れているように見えました。
超パワフル!!
一人一人のパワーのようなものが、熱くて、熱気がものすっごい。。。
とっちらかっているような・まとまっているような・
ごちゃ混ぜになってまとめて全開放されているような...そんな印象でした。
そしてみんなとても親切なのです!
本当に不思議〜✨
パワーいっぱいのリシケシのアールティ。
別世界に迷い込んだような
タイムスリップしてしまったような
そんな時間でした。
続きます。