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おばあちゃん、なんで砂糖屋さんをやろうと思ったの?

2024.02.02 09:03

僕のおばあちゃんは大阪の千林というところで飯田砂糖店という「砂糖と豆の卸業と小売り業」を営んでいました。

だから、小さい頃、毎年夏休みに行っていた大阪で、遊びに出かける時にはいつもおばあちゃんが氷砂糖を袋に入れて持たせてくれたのが素敵な思い出です。

そんな身近にあった砂糖も、いまや「百害あって一利なし」と言われるような存在になっているのが少し悲しいですが、毎日のように砂糖たっぷりの甘いチャイを飲んでいるインドに滞在しながら、『砂糖の世界史』という本を読んでみました。

面白かったのは、11世紀の頃、アラビアでは「砂糖菓子こそは万能薬」と言われ、ヨーロッパでは16世紀くらいまで、食品というよりも薬品として用いられてきたそうです。

ところで、紅茶に砂糖を入れるという、今となっては誰もが不思議に思わない習慣が流行ったキッカケは、、、「お茶に砂糖を入れるという破天荒な思いつきは、お茶も砂糖もどちらも高価で貴重なものだった「ステイタス・シンボル」を掛け合わせることで上流階級であることの証になったから!」という・・

え、、、そういういう理由で???と思いましたが、まぁ、何かが流行るキッカケなんてそんなものなのかもしれません。

ところで、戦後、僕のおばあちゃんがなぜ砂糖屋さんを始めたのかというと、砂糖屋さんが忙しそうに仕事をしているのを見て、「この商売は儲かる!」と思ったからだそうです。

でも、始めてみたら薄利多売で大変だった!とも言っていましたが、そんな商売人のおばあちゃんでした。

いつもそのおばあちゃんから「商売人の血を継いだのは、あんただけやなー」と言われていたのが懐かしいです。