体験から日常へ 活動の広がり
気が付けば2024年!(に入ってもう1か月…)
12月~1月はユーススクールでもいろいろと動きがありました。
インスタグラムでも断片的に紹介してきましたが、今回はここ最近のユーススクールについて書いていきたいと思います。
〇京都エンジョイファーム(KAMEOKA FOOD kitchen)での農業体験はじまる
「しごと体験」の一環として連携している京都エンジョイファームさんでの農業体験が本格的に始まりました。
亀岡駅の北側、保津町の少し奥まったところにあるので、事前に現地までみんなで下見に行ったりもしました。
↑ 11月に下見に行った時の様子。秋晴れでとても気持ちの良いところでした。
体験が始まってからは作業の様子や調子について、参加者のみなさんから話を聞いたりしています。
ひとくちに農業と言っても仕事の内容は畑での農作業だけではなく、エンジョイファームでは採れた野菜を亀岡駅前の野菜バル「KAMEOKA FOOD kitchen」で使用されていることもあり、仕込み作業などもあるとのこと。
12月はちょうど収穫時期だったこともあり、週2回充実した作業ができたそうです。
参加された方からは、
「たいへんだけどやりがいがあって、一日の終わりに達成感がある」
「農業の仕事に興味があり、楽しく仕事ができた」
「長時間働ける自信が付いた」
との感想がありました。
体験期間は亀岡市の就労応援事業事業の一環として、30時間を上限に1時間800円が学びの森から支給されます。この期間はいわゆる中間的就労に位置付けられるので額は抑えられていますが、活動を通して金銭を得る経験は、単なる社会参加というだけでなく、本人の達成感ややりがい・自信にも直結していくのでとても重要だと考えています。(※体験はエンジョイファームさんのほか、「一般社団法人きりぶえ」さんでHOZU BAGというグライダーバッグの裁断作業ができます)
最初に体験された方々はすでに体験期間を終えて、今後はそれぞれのペースに合わせて定期的な仕事・アルバイトとして継続しています。
また、1月から新たに体験を始められる方も出てきました。話を聞いた当初は不安が強かったそうですが、ユーススクールで先に参加された方々から体験談を聞いたり、お試し参加で一緒の日に体験をしたりしたことが少しずつ心理的なハードルや不安を軽減してくれたようです。
〇巡り堂
普段の拭き上げ作業ではレトロな品々が出てきて当時の話で盛り上がったり、ユーススクール以外の参加者の人たちと一緒に作業して趣味の話もできたりと、活動を通した広がりが見えてきました。
東京・神田でのイベント「なんだかんだ2」にも2名が参加し、とても楽しかったそうです。
↑ 昭和レトロな「王様クレヨン」を発掘
みずのきカフェでの作業以外では、亀岡市役所地下の「開かれたアトリエ」に常設している巡り堂コーナーへ定期的に画材の補充に同行しています。
最近設置されたコメントシートにも早速いくつかの書き込みがあり、石膏像の「アポロ」に貼られていました。
「開かれたアトリエ」には様々な人たちが来られることを考えて、美術館スタッフの方々といっしょにレイアウトを工夫しています。
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巡り堂もエンジョイファームも、最初は「イベント」的な体験からスタートしましたが、今ではユーススクールの日常の中に溶け込みつつあります。
とくに外部での作業の無い日はこれまで通り、学びの森でそれぞれの趣味や創作活動の話をしたり、近隣の史跡やスポットに出掛けたりといった活動が中心ですが、最近は「外」とのつながりを意識した話や活動が増えたように思います。
それも、スタッフの提案ではなく参加者の皆さんから出てきた案や希望の方が多く…ユーススクールはいわゆる居場所的な取り組みをベースに、少しアクティブな活動の拠点へと変化しつつあるようです。