定期演奏会が終わって思うこと
定期演奏会が終わりました。
SONY α6700 + E 16-55mm F2.8 G
F3.2 1/60 ISO2000
定期演奏会が終わりました。
ブログは自分に向けての報告的な要素もあるので長くなります。ご了承ください笑
今回も基本的に緊張のお話が中心です。
今回「吹奏楽の為の序曲」という曲を演奏しまして(しかも1曲目)、ご存知の方もいると思いますが中間部にトランペットのそれはもう素敵でカッコいいソロがあって、指使いや音域的にそれ程難しいことは無いんですが繊細なフレーズ故に緊張して本当に思うように吹けなく、合奏時に吹くと変に力が入り息も通らず音が掠れると言う感じになっていました。
練習が進んでも遅々として改善出来ず微妙な感じで、強いて言えば年末の最後の練習で割と吹けたけれど年明けのホール練習時はやっぱりダメでもはや諦められてたと思います。でも多くの人から励ましの言葉はもらってました。本当に感謝感謝感謝です。もう一度言います。本当に感謝です。
色々な(ここでは言えないようなことも含め)アプローチで練習したけど思うような演奏が出来ず。と言うか、練習中に「これでOKだ!」と確信してこれで合奏の時は間違く吹けるだろうと自信満々で合奏に行けどダメでガッカリ・・・と言うことの連続で正直もう打つ手が無いとさえ思っていました。
いよいよ本番前日。
モヤモヤしつつも、もう諦めて寝ようかなって思っていたけれど後悔したくなくて夜9時に100回吹こう!と思い立ちました。
これはトランペット奏者である白水大介さんが作っている「Buzzっていいとも」と言うYouTubeのチャンネルで元NHK交響楽団の津堅直弘さんのエピソードです。津堅さんは1日では無いけれど200回吹いて正の字を書いたメモ帳を本番当日の胸ポケットに入れて臨んでいたとのこと。
じゃあ自分も!という事で始めましたが、やみくもに回数を重ねても良く無いので自分が思い描いた所作(ブレスのタイミングなのどセッティング、音域が変わる時のスムーズさ)を意識して出来たら1カウントとしました。
結局は2時間で50回でした。200回には遠く及ばなかったけれど書かれた正の字を見ると「ここまでやったんだから失敗してもいいじゃないか」って思えるようになってきました。今思うと、ここまでの思いをして練習していた事は無く新鮮な気持ちだったと思います。
50回を記したメモは本番で着るスーツの胸ポケットに入れました。
本番当日。
リハーサルの時はそこまで緊張していなかったと思うけど、ソロを吹く寸前で指揮の先生が確認の為に演奏が一度中断して、再開するときに入る場所を勘違いして物理的に(?)に吹けず。慌てて入ったもんだからボロボロ(笑
どうしてもこの気持ちで本番を迎えるのが嫌だったので無礼を承知でもう一度ソロの部分を吹かせてくれと直訴しました(リハーサルなのにみなさん本当にすいませんでした・・・)。
先生は「大丈夫だよ!気にしなくていいよ!吹けるよ!笑」とは言っていましたが結局やってくれて・・・
バッチリ吹けました。しかも終わったら皆さんが拍手までしてくれました。(今までどんだけ吹けなかったかって事ですよ笑)
(この時先生が最後に発した言葉が「I can do it だよ」か「You can do itだよ!」か忘れました。誰か覚えていたら教えてください←超絶失礼笑)
いよいよ本番。
曲が始まり、やっぱり「本番は結局ダメなんだろうな」と気持ちがチラホラしていましたが、そんな時は胸ポケットに入れた正の字を書いたメモをスーツの上から掴み(ハタから見たら自分の胸を揉んでいるように見えたかも笑)本番に備えました。
穏やかな中間部が始まり、いよいよ。
(演奏中・・・・覚えてない笑)
結論から言うと自分の思い描いていた最高の演奏では無かったし部分的に音が掠れてしまったけれど今の自分としての精一杯の満足のいく演奏が出来たと思います。
演奏後、そして打ち上げ時、団員さんの多くに「いやー良かったよ!!」って言ってもらえたのは本当に嬉しかったです。声をかけてくれた人、みんな大好きです笑
改めて自分の演奏の微妙さを痛感していますが今思うのは「ソロを吹いて良かったな」と思います。ソロを吹くにあたって自分と向き合えたし、自分の至らなさを再認識しそれを克服するために色々苦労が出来ました。
これからどうすればいいのか。
これから毎回正の字を書いて練習すればいいのかと言われたらそうとも思わないし(しかし相応な練習の量と質に関しては考え直さないといけないと思っています)
恐らく、根本的にこの緊張は治らないと思うからうまく付き合っていかないといけないのかなと思います。もちろん今後こんな思いや失敗は続くと思います。でも、その中でも少しずつ、そして生涯成長していきたいです。
生涯成長っていい言葉ですよね。音楽的に尊敬する団員さんから聞いて凄くいい言葉だなって思い自分も使っていきたいと思います。
SONY α6700 + E 16-55mm F2.8 G
F3.2 1/125 ISO25600
最後にアンサンブル。本編前のウェルカムコンサートは2回目。前回よりアンサンブル自体に慣れてきたのか前回よりも内容は良かったです。細かい要改善点はありますが演奏中に「あぁアンサンブルっていいなぁ」と思えるようになってきました。アンサンブルももっと上手になります。ギュッと濃縮された面白さがアンサンブルにあります。でも大人数のウインドアンサンブルもたまらない楽しさもあります。どっちもいい笑
この歳になってこんなに楽しく打ち込める趣味、そしてその仲間がいると言うのは本当に恵まれているなって思います。こんな感じですが今後ともよろしくお願いします。そしてより一層頑張ります。もっともっと音楽で、そしてトランペットで色々な風景を見にいきたいです。