Poul Kjaerholm
Poul Kjaerholm(ポール・ケアホルム)は木製家具のデザインが主流の中で金属製の家具を多くデザインした異色の存在でした。デンマークのクラフトマンシップの精神やバウハウスの合理的・機能的な考え方に影響を受けています。素材と構造に拘った、妥協を許さない洗練されたデザインが特徴です。
1929(0歳):1月8日にユトランド半島北部の町ウスクヴォーで生まれる。
1936(7歳):一家でウスタヴォー近郊のヤーインに移り住む。
1944(15歳):ヤーインの木工マイスターバグロンベックに弟子入り。
1948(19歳):木工マイスターの資格を得る。
1949(20歳):コペンハーゲン美術工芸学校に進学し、家具デザインを学ぶ。
ハンス・ウェグナー、ヨーン・ウッツォン、アイナー・ラーセン、アクセル・ベンダー・マドセンらに師事(〜52年)。ハンス・ウェグナーの事務所に非常勤職員として勤務(〜52年)。
1951(22歳):美術工芸学校の卒業制作としてElement Chair.PK-25をデザインする。
1952(23歳):フリッツ・ハンセンに勤務。lounge chair.PK-0、Coffee table.PK-60、Steel Tube Chair. PK-4、Bowstring Chairをデザインする。Joergen Hoej(ヨルゲン・ホイ)とともにCabinetmakers’ GuildにSelf-Assembled Furniture(Easy Chair.PP-106)を発表する。美術工芸学校で夜問講師を務める(〜55年)。
1953 (24歳):ヤーイン出身のハンネ・ダムと結婚。エリック・ヘアロウの事務所に非常勤職員として勤務(〜55年)。Aluminum chairをデザインする。
1955(26歳):E. Kold Christansen(アイヴィン・コル・クリステンセン)と出会う。Dining Chair. PK1をデザインする。パレ・スユエンソン事務所に非常勤職員として勤務(〜59年)。オーレ・ヴァンシャー王立芸術アカデミー家具科教授の助手を務める。(〜59年)
1956(27歳):Lounge chair. PK22、Coffee Table. PK61、PK26(壁掛けのラウンジソファ)、PK111(室内用パーティション)をデザインする。ルングステッドに土地を購入。
1957(28歳):長女クレスティーネ誕生。PK55、PK11、PK71をデザインする。ミラノ・トリエンナーレでグランプリ受貢。
1958(29歳):第8回ルニング賞受賞。PK31、PK33をデザインする。
1959(30歳):王立芸術アカデミー家具科講師(〜73年)。
1960(31歳):ミラノ・トリエンナーレでグランブリ受賞(デンマーク館展示デザイン)。
1961(32歳):PK31、PK9、PK54をデザインする。長男トマス曳生。
1962(33歳):PK12をデザインする。
1963(34歳):妻ハンネが設針した自邸が完成。
1965(36歳):PK24をデザインする。
1967(38歳):PK20をデザインする。
1971(42歳):PK27をデザインする。デンマーク家具製造連盟賞受賞。IDプライズ受賞。
1974(45歳):PK13をデザインする。
1975(46歳):ルイジアナ美術館コンサートホールのための木製折り程み椅子をデザインする。
1976(47歳):王立芸術アカデミー家具科教授に就任(〜80年).
1977(48歳):デンマーク家具製造連盟賞受賞
1979(50歳):PK13をデザインする。
1980(51歳):逝去(4月18日).