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kojinkai

内的変化と自分の次元。

2024.02.06 01:00

上位に食い込まない場合。


結局は、第一に量が足りないことが

大半の理由に当たります。

第二に、自分の穴を意識していないから

量が意味をなしていないこと。

第三に、時間の傾斜、配分が

ズレていること。


上位層は解くのが早いので

運動量が桁違いです。

中位に位置する子は

その運動量をまず上回らなければ

同じ土俵に立てません。


上位層は、頭の使い方、

要領がいいので、

中位に位置する子は

量の次に意識すべきは、

何を分かっていないかを

対象化すること、

その上で、できそうなことから

タスク処理のごとく理解を

重ねてゆくことです。

現状の理解力では到底できないことも、

時間が経ってから向き合えば

分かるようになります。

点数をとりにいくには、

できることの精度、

できそうなことの理解を

高めてゆくことしかありません。



こんなことをいうと、

中位層の学問は苦労を伴うだけの

大変なだけのことのように

思われる人もいるかもしれませんが、

どこかで、思考力の次元が

上がるのを感じるタイミングが

努力してきた子の中には

出てきます。


あるタイミングで突然

才能が開くことがありますが、

それは不断な努力によるものです。



最終的には、学校的な座学を

離れ、社会に出てそれを

生かす段階に入りますが、

結局、必要なことをどれだけ

素直に吸収できるか、

必要になりそうなことに対し

抵抗なく、新しいことを

受け入れる器を自分の中に

用意する気持ちを持てるか、

あるいは、「待ち続けられるか」。



生涯学習が叫ばれて久しいですが、

学び続けるモチベーションを

受験ごときで、あるいは

合否ごときで授受するというのは、

受験産業畑にいる私がいうのも

なんですが、不毛だな、と。



人はいつも学ぶことを喜び、

習得することで社会の中で

価値のある存在であり続ける

ことができます。


変化しない人間、というのが

つまらないものだ、というのは、

わたしの一貫した価値観であり、

「世界を取り込んでゆく力を」という

教育理念に込めた、塾生への想いは、

向上、進化というより、

内的変化なのです。