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Naoko Kotaniguchi Official Blog

2月の出演予定

2024.02.02 13:58

冬の寒さをものともせず、こどもたち、元気でした!

朝、ホールに自転車で向かう途中、先生の先導で二列にしっかり並んで橋を渡る楽しげな集団を見かけました。来てくれたのね、ありがとう、がんばるよ!と、心の中で透明の声かけをしながら、嬉しく追い越しました。

電車でのアクセスが難しい地域からは、遠足のように大型バスに乗って来てくれるのでしょう、ホール周辺でバスをたくさん見かけました。それから、楽屋口を出てすぐのスペースにマイクロバスが停まっていると、あぁ今日の回には支援学校の子たちが来てくれていたんだな、嬉しいな、と思いました。タクシーが待機していた日もあって、よく見たら「鞍馬小学校様」と掲げてありました。きっとタクシーで充分間に合う人数なんですね。

聴いても聴かなくても学業にはさして影響のない「音楽鑑賞」を、大切な課外活動の1つとして残してくださり、さまざまにご負担がある中でも先生方のご理解とご尽力によりこの会が実現していること、毎回感謝の気持ちで一杯になります。

今年は、合唱が復活した上に、手話まで加わって、すごい!そして、指揮者は沖澤さんだったので、子どもたちにはますます親しみがあったのではないでしょうか。あんな、お姉さんみたいな小さな女の人が指揮者として大オーケストラを操って、すごいよねぇ。先生たちもびっくりなさったのではと思います。

「私も指揮者になりたい!」

なんて、簡単に憧れられたら困るなぁ、ほんまやねぇ、彼女は特別凄いんやからねぇ、と、笑っていました。

アンコールのラデツキー行進曲の時、沖澤さんが遂に客席に降りていかれた日がありました。今まで、いろんな素晴らしい指揮者の方々がこの音楽鑑賞教室を担当してくださったけど、客席に降りて子どもたちと一体になった人は1人もいなかった。客席の通路を歩き進みながら、子どもたちと手拍子を楽しげにしていた朗らかなその人が我々のマエストロであること、心から幸せに思いました。


全10公演が無事に済んでホッとして、また今度は中学生のための鑑賞教室。小学校の回と共通のプログラムがあることに、そうか、小学生の時にはコロナで来られなかった学年の子たちなんだなと気付かされます。その時のぶんも含めて2回分、楽しんでもらえるように、がんばろうと思います!

2月の出演一覧です。


【第61回 京都市小学生のための音楽鑑賞会】

1月29日(月)〜2月2日(金)10:20〜/14:00〜(京都コンサートホール)

指揮:沖澤のどか

オルガン:桑山彩子

司会:福山俊朗

曲目:京都市歌(諸井三郎/櫛田胅之扶編←子どもたちの合唱・手話と共演)、ウェストミンスターの鐘(ヴィエルヌ←オルガンソロ)、そりすべり(アンダーソン)ほか


【播州信用金庫 クラシックコンサート】※関係者のみ

2月3日(土)16:00開演(神戸国際会館こくさいホール)

指揮:円光寺雅彦

管弦楽:大阪フィルハーモニー管弦楽団

曲目:喜歌劇「軽騎兵」序曲(スッペ)、ハンガリー狂詩曲第2番(リスト)、幻想序曲「ロメオとジュリエット」(チャイコフスキー)、交響曲第8番(ドヴォルザーク)


【中学生のためのオーケストラ入門】

2月7日(水)10:30〜/14:00〜(京都コンサートホール)

指揮:沖澤のどか

ヴァイオリン:泉原隆志

曲目:パイレーツ・オブ・カリビアン(パテルト/リケッツ編)、タイスの瞑想曲(マスネ)、管弦楽のためのラプソディ(外山雄三)ほか


【くつろぎコンサート アルカイックウィンドアンサンブル2024】

2月11日(日・祝)15:00開演(尼崎アルカイックホール)

出演:市川えり子fl.、大島弥州夫ob.、小谷口直子cl.、村中宏fg.、三谷政代hr.、大西隆弘pf.

曲目:喜歌劇「こうもり」序曲(J.シュトラウス)、プルチネルラ(ストラヴィンスキー)、「不思議の国のアリス」(高木日向子、委嘱新作・世界初演)、歌劇「イーゴリ公」より『だったん人の踊り』(ボロディン)ほか


【京都市交響楽団 第686回定期演奏会】

2月17日(土)14:30開演

指揮:川瀬賢太郎

ヴァイオリン:石田泰尚

曲目:ヴァイオリン協奏曲ニ調(マルサリス)、交響曲第9番「新世界から」(ドヴォルザーク)


(…で、2月19日からオペラ『ばらの騎士』のリハーサルが始まります。焦。)



定年でご卒団、というのも、昨今は雇用延長などもあって、卒団のタイミングが人によるようになってきましたが、特に管楽器の首席陣には、それに加えて大学の専任への話というのが時々あって、別れが突然来るので、ひとつひとつ、演奏会のたびに、淋しさがつのります。京響もまた、変化の季節に入っていきます。いつもの人がいつも居るとは限らないし、ずっといつもの音が続くわけではないので、みなさま!どうぞ油断なさらず笑、お聴き逃しなく!

今後とも京都市交響楽団をよろしくお願い申し上げます。