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【Vol.3】今話題のオシャレカメラマン、kota君にインタビュー【Part 2】

2018.11.09 13:47

前回の記事ではkota君のバイオグラフィーに焦点を当ててインタビューを行った。





カメラに触れあうキッカケや車界隈との関わりなど、多岐にわたる内容だったが、今回のPart 2では「写真」という一点にのみ語ってもらった。


従来のカメラマンにはないセンス、大胆なやり方をする彼は何を思い現像しているのか。







―――――kota君の写真って、一発で見て「あ、この写真はkota君やな」っていうのが分かる写真が多いと思うねん。普通の写真家とかには無いセンスがあるなって思うんやけど、その現像とかって自己流?


自己流というか…。

カメラ買う前から車が好きで、ネットで色々画像検索して保存してたんですよ。その中でも外国人が撮った写真が多くて。

その時に「俺やったらこう現像するな」っていうのをイメージしてたんで、いざ買ってやり始めてそのイメージを具現化してるって感じです。

自己流と言うか、色んな人の技をミックスしてるみたいな。




―――――言い方悪いかもしれんけど「過剰な現像をしない」人の写真ってあんまり見ない感じ?


いや、そんなことないですよ。「Rock」さんとかホンマにスゴイなって思いますもん。

ただ、自分が撮りたい写真では無いっていうう感じです。ジャンルが違うというか…。

僕ね、車の写真を撮ってるっていう気分じゃないんです。

景色の一部というか、なんて言ったらいいんでしょうね…。

雰囲気というか、車だけじゃなくて車も背景の一部やと思って撮ってるというか、そういう写真が撮りたいんです。




―――――それわかる。基本的に俺とかって背景に対して車を強調させるような撮り方をするけど、kota君の写真って背景と車が同調してるよね。


それが僕の撮りたい写真ですね。ちょっと考え方が違うと言うか…。




―――――kota君の思う「この人上手いな」とか「スゲエな」っていう人は?


やっぱり「Unripe™」さんですね。自分のやりたい事とか色々やってはるんで…。

後は関東の方なんですけど、この人の撮りはったRWBのポルシェの写真が好きです。

全員にウケるかどうかは分からないですけど、僕はこういう写真が好きですね。







―――――写真撮る時に何か信条にしてる事はある?


自分の世界、雰囲気を大事にしてます。マット感というか、世界観の統一は大事にしてます。

あんまり堅苦しい事は考えないですけど、「カッコいい」と思ったらそれは「カッコいい」んですよ。

直感で感じて欲しいです。感想とかも言えずに「ヤバい」っていう感想が一番嬉しいです。

「ここがどうこう」じゃなくて、ただ一言「ヤバい」って言わせるのが一番の目標です。

あと、絶対に水平は出します(笑)。そこだけは絶対に譲れないです。

斜めの写真って自分で撮ってて気持ち悪くなるんですよね。

撮る時に水平取って、Lightroomで水平出します(笑)。




―――――kota君の思ういい写真ってどういう写真?


やっぱりさっきも言ったんですけど「ヤバいな」って思える写真ですかね。

想像をさせてくれるというか、ストーリー、背景が考えられるような写真ですかね。




―――――やっぱりkota君はそういうのを考えて撮ってるの?


そうですね。そういうのもありますし、「ここ撮ったら嬉しいやろな」っていうのも考えて撮ります。

だからこそ一部分だけ切り取ったりとか。

ミーティングとかでも入ってくる時とか、皆が注目してる時とか、引きで撮ったりします。




―――――kota君が撮る写真って、しっかり撮るっていうよりも「現場の空気感」とか、「雰囲気」を凄く伝える写真やなって思う。


やっぱりそういう所を伝えたいなっていうのはありますね。

でも一番大事にしてるのはカメラとかじゃなくて「人との繋がり」なんですよね。

そういう繋がりが無かったら今の自分は無いし、周りの人には感謝してますね。

そこは絶対忘れたらアカンなと。






―――――kota君の写真って、結構今風というか、インスタ受けしそうな写真の現像が多いなっていう印象を受けるんよね。これは別にバカにしてるって事じゃないねんけどさ。その中で正直、インスタ映えって狙ってたりする?


それは全く無い、と言えば嘘ですけど、基本的には自分の好きな写真を載せてるって感じです。別にイイねとか付かなくても、「これが俺の写真だ」って

なるように…。

これだけはブレずにやっていきたいなとは思ってます。




―――――インスタとかでも結構kota君をリスペクトしてるんだろうなって写真が多かったりすると思うねんけど、これについてはどう思う?


嬉しいですよ。実際現像のやり方とか聞かれてますよ。

ただマネだけしても、それって自分の写真じゃなくない?って思うんですよね。

だからそれも正直に言うんですけどね。

結局マネするだけなら、その元を超えることは一生できないじゃないですか。




―――――カメラ買って、こうインスタとかでも周りから評価されるわけやんか。やっぱり自分の中ではまだまだやと思ってる?それとももっと評価されて当然?


いや、評価して貰えるのは正直嬉しいですけど、自分の中で全然納得できてないんですよね。機材も全然揃ってないですし。








という訳でPart 2は「写真」というテーマにのみ絞ってインタビューを掲載した。

kota君の写真に対する考え方が少しは伝わっただろうか。

Part 3ではインタビュー後に行われたレースの撮影も含め、今後についての内容を掲載予定。



Text : Yuto "GONTA" Ikeda
Photo : "Unskilled" kota