ミュゼ・カルナバレで マリー・タリオーニの肖像に 出会いました
フランス発心踊るイマージュ VOl.114は
2012年12月19日のブログより
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ミュゼ・カルナバレで
マリー・タリオーニの肖像に
出会いました。
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タリオーニ(1804-1884)は
スウェーデンとイタリアの血をひく
ロマンチック時代を代表する
バレリーナ。
1832年パリオペラ座での初演で
大成功をおさめた
「ラ・シルフィード」で
世界で始めて本格的にポアントで踊り
チュチュとトゥシューズという
現在のバレリーナのスタイルを
作りました。
晩年はバレエ教師になり
1860-1870は
パリ・オペラ座バレエ学校でも
教鞭をとっています。
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背が高く痩せぎすの猫背で
「容姿に恵まれなかった」と
記録に残っているタリオーニですが
写真をみるとスタイルもよく
美しい人です。
この時代のバレリーナの写真には
今と比べると、顔が大きい人も、
脚が太い人も多いですし
当時と現代では女性の美に対する
価値基準が違うのでしょう
写真が残っていてよかったです。
ただ猫背だったのは本当のようで、
「お嬢さんは
絶対に良いバレリーナには
なれないのだから
洋裁でも習わせた方がいいですよ」
そうバレエ教師に
言われるほどだったそうです。
時には気絶するほどだったという
父親フィリッポの特訓で
バレエは上達し
猫背もなおったのだとか。
もう一つの欠点は
とかく何事にも
無感動でクールな性格
だったのですが
振付家だった父フィリッポは
それを逆手にとって
「空気の妖精=シルフィード」を
創造したといいます。
猫背で無感動・・・・・・・たしかに
バレエに向いているとは
言えませんよね。
マリー・タリオーニの成功は
プリマ育成に夢を託したマリーの父
フィリッポの熱意と創意工夫の賜物
そういえるかもしれませんね。
本記事は、FBグループページ「フランス発☆大人もときめく心踊るイマージュ」で
過去に投稿した内容になります。