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きうち自然形体院

《オスグッド病》

2024.02.08 15:00

小学生の高学年〜中学生・高校生くらいの年齢におこる成長期スポーツ障害です。 


膝のお皿の下あたりには脛骨(けいこつ)と呼ばれる太い骨が存在し、その近くに脛骨粗面(そめん)という骨が隆起した部分があります。


この骨が少しずつ突出し痛みが発生した状態がオスグッド病です。


太ももの前にある大腿四頭筋(だいたいしとうきん)、太ももの裏にあるハムストリング(大腿二頭筋 など)という膝の曲げ伸ばしをするときに重要な筋肉。  


その他にも脹脛(ふくらはぎ)、股関節を曲げる為の筋肉。 


オスグッド病は、これらの筋肉の使いすぎによる筋疲労などで筋肉の柔軟性が低下していく事がきっかけで症状が出ます。


筋疲労を起こし、脛(スネ)の骨に付着している筋肉が強く引っ張られる状態が続きます。その際に、骨端軟骨の一部に剥離が起こることで発症します。


そこに運動などによる過度な負荷が加わることで、膝の痛みが起こると考えられています。


成長時期に症状がみられやすい事から、成長期スポーツ障害と言われています。


オスグッド病と診断された方は、成長期が終わる頃には痛みが落ち着いていくので安静にと言われた方も多いのではないでしょうか?

オスグッド病は本当に成長期が原因なのでしょうか?


著しい成長時期にスポーツやトレーニングをしている子供たちは相当数います。


強い痛みが出る子もいれば、同時期にハードな練習量を休みも無くこなしているような状況でも、一切痛みの出ない子もいます。


何が違うのでしょうか?


痛み・症状は結果です。 結果には必ず原因が存在します。


原因を解決していけば結果は変わります。


成長痛と呼ばれるオスグッド病などの痛みにも原因があるのです。


オスグッド病の理論に関しては上記の説明通りで間違いはありません。


ではなぜ痛みが出るようにその部分に負荷がかかりすぎているのか? 


なぜ体の柔軟性が失われてしまっているのか?


膝が痛いから膝周辺にだけ問題があるのか?

その根本的な部分を考えてアプローチしていかなければ症状はなかなか改善していきません。


身体の様々な痛みが瞬発的に出ることはそれほど多くありません(外部からの物理的な強い衝撃は別)。


筋疲労などの蓄積によって発生する痛みが多いように思います。


徐々に疲労が蓄積していき正しく身体を使う事ができなくなり、間違った身体の使い方で過剰な負荷がかかり柔軟性なども失われていきます。


この状態になると自身の力で改善に向かう事が難しくなっていきます。


これも正しい健康な身体の状態で無いが故におこることです。


正しく身体が使えるようになれば自ずと負荷は解消され、痛みは消失していきます。


当院でおこなう自然形体療法は、オスグッド病に対する施術が確立されています。


原因さえわかっていれば逆算して解決していけるはずです。


できるだけ練習を休ませずに改善させていく事を目標としています。


諦めずにご相談ください。



【症例】


【10代 男の子】


野球をやっている男の子。


部活中に脹脛(ふくらはぎ)が張ってきて走りづらくなってきた。 すぐに治ると思いそのまま続けていると膝が痛くなってきた。


部活が終わり、帰宅したが膝は痛いまま。


ご家族の方が触っても脹脛(ふくらはぎ)が酷く張っていた為、急遽整形外科へ。


脹脛(ふくらはぎ)はただの筋肉の張り、使いすぎの疲れと言われたが膝はオスグッド病と診断され、しばらく安静とストレッチを入念にするようにと言われた。


そこから約2週間が経過し、脹脛(ふくらはぎ)の張りは治まったが膝の痛みが治まらない。 他にも背中の痛み、足底(足の裏)の痛みがでてきた。


これ以上は部活を休んで安静にしていても治るのか不安になり、知人のご紹介にてご来院。


来院時の状態は、ランニング以上の強度で走ると痛い。


階段の昇り降りでの痛みが強い。

 

膝のお皿の下周辺を押さえると痛い。


背中の張り感が強く、夕方頃になると足の裏側が痛くなってくる。


この状態を聞くだけでも大腰筋(腸腰筋)に問題があるように思う。

腸腰筋の疲労が出ていれば骨盤の傾きの問題がでてくる。


この男の子は前に骨盤が引っ張られるように傾いているのですが、前に傾くと太もも前側と外側の筋肉の緊張、腰・背中の筋肉の緊張、脹脛(ふくらはぎ)の問題が出てくる。


そして太ももの裏側やお腹の筋肉が上手く使えなくなる。


この状態でも無理して練習を頑張っていたのだと思う。


腸腰筋の疲労をとるように施術。


これだけでも背中の張り感はとても楽になる。


負荷のかかり過ぎた膝の施術。 


太もも、脹脛(ふくらはぎ)ともに筋疲労によって筋肉の収縮があるのでアプローチしていく。


その後にストレッチもかける。


疲労して収縮した筋肉の状態では単純にストレッチをかけても伸びてはくれません。


これで走った時の痛み、階段の昇降など動きの中での痛みは大分改善した。


膝のお皿の下はまだ押さえて痛むので、周辺の組織の細かな修復をしていく。


これで押さえての痛みも問題無くなる。


最後に全身を調整していき、自宅でできるケアをお伝えして終了した。


オスグッド病の施術は膝周辺の施術をするだけで改善するのは難しいです。


膝周辺に何故負荷がかかっているのか?


その根本的な部分を改善させてあげなければ再度痛みは繰り返します。


しっかり正しい使い方に導いてあげれば後は自分自身の回復力で改善させていくのです。



【症例】


【10代 男の子】


ハンドボールをやっている男の子。


約半年前より両膝が痛くなり始める。

はじめに左膝が痛くなり、その後に段々と右膝も痛くなり始めた。


走ると徐々に痛みが増してくる。

しゃがみこむのが苦痛で膝を前に出すようにしないとしゃがめない。

膝のお皿の下辺りを押すと痛い。

正座はできない。

ハンドボールのシュートをする際に踏ん張ると膝の痛みが強く、力が抜けてしまう感じがする。

この半年間、練習に参加しては痛くなり休み、参加しては痛くなり休みを繰り返している。


整形外科の方ではオスグッドと診断されている。


早めに練習復帰したいとのことで、ブログを読まれて来院。


練習は休み休みで無理せずやっているそうだが、筋肉の疲労による硬さが取れていない。


寝ても疲れが取れず、なかなか起きれずに起ても身体が痛いそうだ。


この疲労具合だと頷けるし、身体のねじれや歪みが回復を妨げている。 身体のねじれや歪みは筋肉のねじれ歪み。 

筋肉が歪むと血管が収縮してしまい、血液の循環は悪化する。 それにより身体が酸欠状態をおこし、疲労物質などの老廃物を溜め込む。   その結果痛みを感じるようになり、身体は交感神経が優位となり興奮状態になる。


寝ても寝ても疲れが取れないのは上記の状態にある。


例の如く、腸腰筋にアプローチをかけたら重りが退いたような感覚になったそう。


脚を上げるのが凄く重たく感じていたそうだ。  その意味での重り。


その後の施術中は、最後までずっと眠っていた。 相当な身体の疲労だったのだと思う。 身体のねじれや歪みが改善して身体の緊張が解放されると副交感神経が優位になり眠りに落ちてしまう。  これが回復する身体の状態なのです。


施術後、痛みの確認。

しゃがみこむのは痛みなし。

外で走ってきてもらう。

8割くらいの力までは痛みなし。 10割、全力で走ると少し痛い。


しっかり走れたのはかなり久しぶりの事らしいく、凄く疲れた様子で帰ってきた。あとの2割は今後動いていく事によって取れていくはず。


シュート動作を確認したが、これは大丈夫。


これ以上急激に走らしたり、動かさすと疲労が強くでてかえってしんどい思いをすると判断したので、家でできるストレッチ、ケア方法をお伝えして本日の施術は終了。



そして本日、お母様から報告の電話をいただきました。

施術した3日後より練習に参加。 フルメニューをこなせたそうです。

朝起きた時の痛みも施術翌日は出たものの、それ以降は無いそうです。


練習後にまだ少し疲れが出ているそうなので、翌週に2回目の施術予定です。


はやく完全復帰してほしいですね。



【症例】


【10代 男の子】


野球をしている男の子。


昨年夏頃から両膝が痛みはじめ、年明けから痛みが強くなりだした。


右膝の方が強く痛み、膝のお皿の下側を押さえると痛い。

走り出す時に痛みあり。

ジャンプで痛みあり。

膝の屈伸の途中で強く痛む。

体育祭?でダンスがあるそうなのですが、そのダンスの動きでも膝に負担がかかると痛い。


痛みが強くなってきているので、約1カ月野球の練習はお休みしている。



まずは膝のお皿の下側の押さえて痛い部分の改善から。


押さえて痛む部分を左右から指で固定するように本人に押さえてもらう。


その状態だと上から押さえても痛みが出ない。


ここは膝下部分の組織の剥離(裂けている状態)が原因です。


押さえての痛みはこれだけで改善。

ただ、その周辺の筋肉が引っ張りあうようにして裂ける方向に負荷がかかっているわけなのでそこを改善しなければまたいずれ裂けて痛みが出てしまう。


上半身の歪み・捻じれの修正をした後、太もも前側とふくらはぎの筋疲労(緊張)にアプローチ。


ここの緊張を取る事で前側の伸びもでてきた。ストレッチも痛み無くかけられるようになった。


この時点で、うつ伏せで寝た状態での曲げ伸ばしは痛み無し。


膝関節自体のズレや捻じれは無かったのでここで確認。


屈伸運動。 来院時は膝を曲げていく途中で痛みが出るので恐る恐る曲げていたように見えたが、スムーズに最後までしゃがみこめるようになっていた。


彼『痛くないです!』


ジャンプの動作確認。


彼『痛くないです!』


飛ぶ瞬間も着地も問題なさそう。


体育祭でのダンスの痛かった動作も確認すると大丈夫な様子。


来院時に痛みが出ていた動きを全て確認させてもらったが大丈夫そう。


約1カ月近く野球をしていない状態なので動きの中での筋力は落ちてしまっているはずです。 練習復帰直後から急に全力でプレーしてしまうと筋力自体が追い付かずまた痛みが出てしまうケースがある。


徐々にプレー内容のレベルを上げていければまた動きに必要な筋力は戻っていくので焦らずにやっていうことをお伝えした。


焦らず、はやめに完全復帰を目指しましょう!