Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

The Weekend Traveler

新年快樂!春節の幕開け

2024.02.11 02:43

中華最大の祝賀、それは春節。

今年は2月10日が旧正月でそこから1週間ほど休暇に入る。

どこもかしこも真っ赤に飾り付けられていて、これは三越前の飾り。

クリスマスが終わったあたりから世間の正月は軽く済ませて全力で春節に向けて支度が始まる台湾。

街中や駅やら至る所で新年に向けた札を書く人たちに出くわす。

好きなものを買えるし、色んな色や文字で好きなように書いてもらうこともできる。

ちなみに台南の駅中では近隣の大学サークルが書いていて、このピンクのタコ焼きの服着た男子がめちゃくちゃ上手かった。

変な服着て上手いな、なんて勝手なことを思ったのを思い出す。

台北では迪化街という古くからの商人街に大きな市が立つ。どんな観光本にも載ってる有名な年越し前の市で正月の準備に必要なあらゆるものをすごい量で売っている。

旧正月は家族が集まる大きな行事なのでお菓子やらつまみやらもたくさん。

街には近くの子どもが学校で作ったであろう燈篭が至る所に飾ってある。

社会全体でお祝いに向けて準備してる感じでいいなぁと思う。

全く観光地じゃない歩道橋ですら、真っ赤に飾り付けられられている。中華社会の春節へ捧ぐエネルギーはほんとすごい。

露店でももちろん赤が主役。下着までとことん赤。

ちなみに赤は魔除けだそう。

とにもかくにもどこの誰でも正月仕様になる気合いの入った台湾社会。

今年は辰年ってことで、スヌーピーもしばし犬を忘れて角とか尻尾を生やしちゃって。

さて、大晦日にあたる新年前日。

世の台湾家族はご馳走を食べ始めて麻雀しながら日付が変わるのを待つみたいだけど、外国人の私らはビールでも飲みながら紅白っぽい番組でも観てみる。

まさに紅白なんだけど、両キャプテンは男の人、総合司会が女性、出演者の衣装もボーダレスでとても台湾らしいわざとらしくない平等感。

日本でもお馴染みのアイドルも登場。

お疲れ様です〜

そんなこんなで年を越した旧正月初日。

噂には聞いていたけども、超静かな街。

まずバイクがいない、人が歩いていない。

心なしか空気が澄んでる気がする…

歩道のあちこちで爆竹の跡が残る。

この中で火を炊いて紙のお金を燃やすらしい、大晦日。

迪化街は年末の買い出しとは違って観光客で賑わってた。日本人もいっぱい。

台湾もお年玉みたいなのがあって、会社でも上司からお年玉をもらうらしい。ちなみに今月頭は忘年会シーズンでもあって、会社勤めのみんなもお祭りテンション。

年の頭の運試しにくじに群がる人々。

カラスミは特産品として年中売ってるけど、日本の数の子的に繁栄を意味する縁起物とかで正月はめちゃくちゃ売ってる。


どうやって食べるんだろ。

特にする事もないので、空っぽの台北を出て隣の新北市の公園に遊びに行って終わった正月。

公園もド派手に飾ってあったけども。

日本にいたらただの一日だったけど、中華圏に住んでみて実感する旧暦と伝統の重み。シンガポールでも旧正月を体験した事があったけど、台湾はもっと伝統的で家族の繋がりを大事にしている気がした。


学校や仕事の休みだけじゃなくて、家族でゆっくりご馳走を食べたり遊んだりするのをみんな楽しみにしている雰囲気でこちらまであたたかい気持ちになる。欧米のクリスマスとかなり似た空気感だけど、そのどちらからも日本の正月は離れつつある気がしたので、新鮮だった。

伝統とか家族とかお金とか、幸せを願うのに手加減は要らないね。

おわり。