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テマヒマ

制約

2024.02.16 00:30

おはようございます。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

に関する古書のセレクトショップ、お味噌や

発酵食品中心のカフェ、テマヒマ 

プロデューサー、バイヤーの太田 準です。


昨日よりメインディスプレイでは、小鹿田焼

黒木昌伸窯特集或いはミニ個展スタートしま

した。まとまってご紹介するのは2022年10月

以来となります。


月曜日に出荷のご連絡を頂き、火曜日午前に

荷受け。その足で浦堂認定こども園さんの味

噌玉作りの会へ。戻ってから販売準備と陳列

。なかなかの綱渡り笑。注文させて頂いての

は昨年の5月だったようですがいつ届くは全く

分かっておらず、結果として今年の初窯とな

りました。なんだかめでたい?


仕入れにお邪魔する場合、予見無く見れてワ

クワクするものですが、注文の場合、普通に

考えると知ってるはずのモノが届いてるはず

ですが、特に別注のものについは、約10ヶ月

前の依頼に対しての作り手の答えを聞くよう

でもあり、10ヶ月前の自分はこんな注文をし

ていたのか?と自分と対話するようでもあり

、開梱しながらワクワクしていました。毎回

展示替えの時、楽しみながら陳列しています

が、今回もいい感じに整いました。


今回注文させて頂いたのは、食卓登場回数の

多い器ばかり。そんな中、ストレートに飛び

鉋、打ち刷毛目といった柄では無く、少しア

レンジの効いたものが多めです。掛け合わせ

の妙と言いますか、伝統的な技法の中にモダ

ンさを感じる器が揃いました。黒木昌伸さん

の実直なお人柄のように、奇を衒うことなく

、健やかな器に思います。


小鹿田焼特集の前の宮野さとみさん特集の時

に、少ない釉薬、少ない道具という制約から

生まれる器、子育て真っ最中で時間的な制約

がある今だからこそ生まれる器、というよう

なことをインスタで書きました。


それは今回の小鹿田焼のような、伝統ある窯

でも同様で、小鹿田の土、小鹿田の技法、釉

薬、共同窯などなど様々な制約がある中で生

まれています。制約があるからこその創造性

があるように思います。それは個性的であろ

うとした訳では無いのに個性が滲み出てる、

そん感じ。


テマヒマというお店の独自性、個性について

掛け合わせ、掛け算ということを書いたこと

がありました。それは今も変わらない考えで

ありますが、同時に様々な制約があるからこ

そ、引き算からそれが生まれるということも

一方で真理では無いかと思います。無いもの

ねだりでは無く、有るもの探しとでも言いま

すか、足るを知る的な境地。民藝や発酵が、

考え方のモノサシになるということをよく言

ってますが、この「制約」というのもその1

つに思います。


テマヒマは今日も11時オープンで皆様のお越

しをお待ちしております。ランチのご予約は

5組で残り4席となっています。昨日とは一転

寒くなる予報ですが店内出来るだけ暖かくし

ておきます。

それでは、好いモノ、好いコト、好いトキを

テマヒマで。今日も好い一日を!