カーセキュリティの誤報原因
カーセキュリティの導入を検討する方が、まず心配するのは「誤報が発生しないか?」ということだと思います。
カーセキュリティを専門に取扱っている当店では、施工したお客様から誤報・誤作動の報告は滅多にありませんが、それでもゼロというわけではありません。
今回は、注意喚起の意味も含めて 誤報原因の一つをご紹介します。
(カーセキュリティ屋にとって、誤報・誤作動は忌むべきことなので、あまり言及するショップは少ないと思います)
当店でカーセキュリティを施工して1ヶ月後くらいから誤報が発生するという連絡を受けて再入庫したA様。
異常発生履歴8〜5番目のドア・トランク開放は お客様の操作ミスなので問題なし。
直近1〜4回は立て続けに衝撃センサーが検知しているのが、今回の異常内容です。
車内を見ると、お引渡し時には なかったはずのレーダー探知機。
お客様ご自身で施工したらしく、いかにも「隙間に配線を通しました」という状態だったので、ここがあやしいと目星をつけます。
パネルを外すと、余剰配線の束が見えてきました。
パネルの中に、ダンゴになった状態の余剰配線を見つけました。
配線が余るのは仕方ない。一箇所にまとめた結果 団子になるのも まあ仕方ない。
問題は この配線が固定されておらずブラブラしてしまうこと。
それにより、衝撃センサーが異常を検知していると診断しました。
衝撃センサーは、車外からの衝撃を検知する目的で 車内にセンサーを設置しています。
車外で発生した衝撃なら ある程度の衝撃度がなければセンサーは反応しませんが、車内で発生する衝撃だと、震源地に近い地震と同じように ほんの少しの衝撃でも反応してしまいます。
こちらは 別のお客様(仮にB様とします)のお車。
B様の場合は DIY施工したドライブレコーダーの配線。
余った配線は 一切まとめず パネルの中に押し込んでありました。
発生現象は AさんもBさんも同じで「セキュリティ以外の配線が パネル内でグラついたために ショックセンサーが反応したもの」です。
他にも、
・DIY施工の結果、パネルがきちんとハマっておらず 些細なことで パネルが動いた結果 ショックセンサーが反応した
・カー用品店で施工したカー用品の配線処理がずさんだったので誤報が発生した
など、カーセキュリティ以外の施工不良を原因とする誤報は意外と多く、"この場合は" 施工配線を整線し直すことで誤報が治るケースが大半です。
カーセキュリティのことをよく知らない人が ドライブレコーダーやレーダー探知機などの施工をしてしまうと、よくわからないうちに施工不良をしてしまいがち。
そうなると、結局追加コストを支払って「是正」せざるを得なくなる。(他者の施工が原因なので、当然ながら有償対応となります)
もし 心当たりがあれば、「カーセキュリティ以外ものを全て外す」ことを試してみると 意外と誤報が治まるかもしれません。
そもそも、当店で施工するものはカーセキュリティが誤作動しないように施工しています。
他の機器に悪影響が及ばないよう きちんと施工をしていれば、最初から 誤作動に困るということさえ発生しません。
当店でカーセキュリティと同時に ドライブレコーダーやレーダー探知機を施工された方の中で、上記に起因するトラブルが起きたケースは一度もありません。