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Lê Ma 小説、批評、音楽、アート

散文、幻想詩とフーガ;...for oedipus rex #111

2024.02.25 00:00



以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。



   あれは、それは、これは ;contrapunctus à 4


   焔?これら


   綺羅めく花の

    そう、もう

   花びらのようにも


   かがやくものらは

    見えないね?…なにも

   ゆらめくものは

    赤裸々すぎて

     焔…え?だったのでしょう、ね?これら

   さわぎたち、しかも

      え?やめておくがいい

    あざやかさすぎて

     花々は、ええ。実は

   さわがしいひびきをすこしたてはしなかっ


   た

    あっ

   ん、


   綺羅めきは…だっ

      だれも、…だっ。そう

    うとましいくらいに

     比喩でなくて、もはや

   綺羅は

      え?あなたの不穏な自傷をなど

    いたま…ええ!しいくら、ら?いに

     ららっ。花々は、実は

   綺羅らは

      あっ。返り見はしな、

    もう、ええ。どうしようもなく

     辛辣な

   綺羅ら、ら。ぎ


   いっ


   焔であっ

    あっ。傷みに…ええ、

   あっ

    むせび、あっ。むせび泣きつづけているきみを、…ええ

   あっ

    擬態せよ。…ん?きみは

   あっ


だから、その翼ある獅子の蛇尾のけものはほほ笑み、 ;recitativo

   花々は、いまも ;contrapunctus à 4

   燃えあがりながら

   ふりそそぐのだ。…が、

   いまも。われわれは


   絶句している。または

      焼け爛れはじめて仕舞ったではないか!

    花々は、まっ。いまも

     なじられたかに、そう

   絶叫している。もはや

      なにが?…ええ

    燃えあがりながら

     なじっ…じった、かにも

   われわれはすべて

      ゆびが。曲がっ、わたしの

    花は、…た。ええ

     咲いた花。だから

   絶滅していた


   花々は、いまも

      ささげよ。いたたまれず

    絶滅していた。われわれは

     突風を。きみは

   燃えあがりながら

      花々に、らっ。これら

    絶叫している。もはや

     口蓋に、その

   え?ふりそそぐのだ。…が、

      せめぎあう吐息をも

    と、絶句している。または

     咬み絞めたのだね?

   いまも。われわれは


   絶句している。または

   絶叫している。もはや

   われわれはすべて

   絶滅してい…ええ。たっ


のだ、…ええ。だ、え?が。だからその翼ある、獅子の蛇尾のけものはほほ笑み、やがてほほ笑みのうちにささやくだろう。これは、と。やがて熱狂した女たちに引き裂かれる妻殺しの詩人が歌ったつぶやきの断片である、

   なに?この

と。かれ、

   懊悩

または

   ふいの

かの女あるいはそのどちらにも完璧に分別され得はしなかったそれは、

   ららっ

      吹きかけないでくだ

しかも

   ららっ

      きみの、あたたかな

稀れに見る双頭の

   らっ

      息を

詩人であった。謂く、


   顔が! ;contrapunctus à 4

   ええ、…え?

   顔が!その

   腐食。もう、


   顔が、たっ。ひだりの ;canon à 4

    腐食。そう

   顔が、あっ。ふと

    糜爛した、と。…と、でも?

   ここに、その

    腐食。もう

   右を向き、そこ


   まなざしを見

      たっ

    顔が、たっ。ひだりの

     腐食であっ…ええ

   知られた。まなざしに

      たっ

    顔が、あっ。ふと

     浸透してゆくかの、そんっ…ひそかな

   ひかりはななめに

      たっ、

    ここに、その

     ん?しずかに

   ふりそそぎなが


   らっ


   みぎ向きに

       知って。あなたは

    見られた。まなざしに

     顔が、たっ。ひだりの

   だからかたむいた

       猶も。…ええ、虹彩が

    ひかりはななめに

     顔が、あっ。ふと

   顎の正面に

       あきらかなかぎり

    ふりかかりなが

     ここに、…らっ。その

   ささやきを、声は


   見よ。かれの ;antiphona

    だから、双頭を

   またはかの女の

    詩人はやや執拗な

   あるいはその

    鬱に

   どちらでもないものの


   鬱に

    どちらでもあったものの

   鬱に、そう

    虹彩を。それは

   なやまさせながらも

    孔ぐらではないか?

   ささやきかけていたのだった


   どう?

    だから、両腕を

   どう?

    詩人はやや自分勝手な

   どう?

    歯に

   見よ。かれの


   歯に

    またはかの女の

   歯に、そう

    あるいはその

   咬みつかれながら

    どちらでもないものの

   喰いちぎられながら


   どちらでもあったものの

    だから、ゆびを

   口蓋を。それは

    詩人はやや辛辣な

   陥没ではないか?

    舌に

   どう?


   舌に

    どう?

   舌に

    どう?

   しゃぶられながら

    見よ。かれの

   もてあそばれながら


   またはかの女の

    だから、ささやきを

   あるいはその

    詩人はもはや裁断された

   どちらでもないものの

    肉片に

   どちらでもあったものの


   肉片に

    ひたいを。それは

   肉片に

    陥穽ではないか?

   ほのめかしたのだ

    どう?

   叫ばされたかにも


   どう?

    ささやきは、かならず

   どう?

    聞き取られねばならないんだから

   どう?

    …ね?ささやかれた声は

   そう、