散文、幻想詩とフーガ;...for oedipus rex #113
以下、一部に暴力的あるいは露骨な描写を含みます。ご了承の上、お読みすすめください。
愛を。ふたりは ;canon à 4
永遠に。そう
永遠の愛を
もう、誓いあっていたのだから
ね?
愛を。ふたりは
ね?
永遠に。そう
ね?
永遠の、ええ。愛を
ね?だから
見つめあい、ふたり
ね?
愛を。ふたりは
見つめあうまま
ね?
永遠に。ええ!
愛を。永遠に
ね?いま
愛を。永遠の
まなざしは、だから
拒否したのだった
愛を。ふたりは
肉体。…そう
ね?
肉体を。肉は
永遠に。そう
接近は、もはや
ね?
にじみあいなどは
永遠の愛を
苦悩にすぎまい
ね?ずっと
しないものだか
ら、らっ
愛を。ふたりは
絶望と?そう
わたしたちをも
あなたを。もう
永遠に。そう
定義するにも
愛は。めざましい
時のたつのを
永遠の愛を
ひとしい、この
ひかりとしてつつみ
わすれるほどに
もう、希求して仕舞ったのだから
ね?
歓喜を。あなたは
愛を。ふたりは
抱きしめつづけて
ね?
知っているのか?もう
永遠に。そう
もう、だから
ね?
われわれは、ただ
永遠の愛を
この腕が傷んだ
ね?だから
見つめあい、ふたり
滅びたにひとしい。もう
ね?
愛を。ふたりは
見つめあうまま
見えはしな、…もう
ね?
永遠に。そう
愛を。永遠に
如何なる未来も
ね?いま
愛を。永遠の
ゆびさきは、だから
憎悪したのだった
愛を。ふたりは
肉体。…そう
ね?
肉体を。肉は
永遠に。そう
ささやきは、もはや
ね?
しみこみあいなどは
愛を。永遠の
傷みを叫ぶ
ね?ずっと
しないものだか
ら、らっ
愛を。ふたりは
奈落に?そう
わたしたちをも
あなたに、いまや
永遠に。そう
落ち込んでゆくかに
愛は。すさまじい
われをわすれて
永遠の、…ええ。愛を
思われた、この
ひかりとしてつつみ
むさぼるほどに
もう、切望してさえいたのだか
ら、らっ
ね?
恍惚を。あなたは
愛を。ふたりは
くちびるをもとめた
ね?
感じ得たのか?もう
永遠に。そう
もう、だから
ね?
われわれは、すでに
永遠の愛を
歯茎は傷んだ
ね?だから
見つめあい、ふたり
破棄されたにひとしい。もう
ね?
愛を。ふたりは
見つめあうまま
知りはしな、…もう
ね?
永遠に。そう
愛を。永遠に
あなた以外には
ね?いま
愛を。永遠の
体毛さえ、だか
ら、らっ
軽蔑したのだった
愛を。ふたりは
肉体。…そう
ね?
肉体を。肉は
永遠に。そう
ふれあいは、もはや
ね?
まじりあいなどは
永遠の愛を
屈辱にすぎまい
ね?ずっと
しないものだか
ら、あっ
愛を。ふたりは
覚醒と?そう
わたしたちをも
あなたを。もう
永遠に。そう
錯覚しかけた
愛は。くるおしい
時のはてまで
永遠の愛を
だからやや発作的な
ひかりとしてつつみ
求めるはずだよ?
もう、訴えつづけていたのだか
ら、らっ
ね?
陶酔。あなたを
愛を。ふたりは
見つめ続けて
ね?
間歇的に、もう
永遠に。そう
もう、だから
ね?
ふるわせていたね?
永遠の愛を
網膜が渇いた
ね?だか
ら、らっ
見つめあい、ふたり
なにも見えないにもひとしく
ね?
愛を。ふたりは
見つめあうまま
見つめたいたのは、ただ
ね?
永遠に。そう
愛を。永遠に
きみだけだから
ね?いま
愛を。永遠の
細胞のすべてが
糾弾しさえもしたのだっ
愛を。ふたりは
肉体。…そう
ね?
肉体を。肉は
永遠に。そう
かさねあい、もはや
ね?
とろけあいなどは
愛を、あ。永遠の
絶望を咬む
ね?ずっと
しないものだか
ら、らっ
だから、その翼ある、獅子の蛇尾のけものはほほ笑みのこちらに、わたしは聞いた。謂く、永遠を願った恋人たちを神々がそのふかい共鳴のまま永遠に、ふたりにひとつの不死の肉体を共有させた。その、もはや生殖器をさえ持たないいわば両性具有の肉体は涙を流しつづけている。問う、これは歓喜のそれか?…と、絶望のそれか?…と…か?それ。絶望の、と。…か?それ、歓喜の。…問う、これは流しつづけている。涙を、肉体は。両性具有のもはや生殖器をさえ持たないいわば、その。ふたりにひとつの不死の肉体を共有させた永遠に、そのふかい共鳴のまま神々が恋人たちを、永遠を、願っ…謂く、その翼ある、獅子の蛇尾のけもの聞いた。わたしはほほ笑みのこちらに、だから
らっ
あっ
らっ