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渡邉拓久 オフィシャルサイト

BeReal

2024.01.01 00:43

皆さんはSNSをどれだけ使いこなしていますか?

私は特にInstagramやFacebook、Xなど個人が自ら情報発信するものは見る専門(こういう方が多いでしょうか)ですね。

たくさんの情報を進んで発信されている方々には頭が下がります。
そんな昨今、ニュースで目にしたのは《SNS疲れを感じる若者》が増えてきているという情報です。

生活の一部として自由自在に操るSNS世代でも、そう思うことがあるわけですね。
そんなSNS疲れを感じる若者を中心に人気が急上昇しているのが「BeReal(ビーリアル)」という2020年にフランスで開発されたアプリサービスです。

文字通り《リアルを共有するSNS》で、よく聞く『映える』ことも『盛る』ことも出来ない仕組みになっているというものです。
フランスやアメリカの大学生を中心に人気が出たそうですが、アクティブユーザーは2,000万人超えと利用者が増えているそうです。

日本国内でも、App Storeの「ソーシャルネットワーキング」内で2位、Google Playストアでは「ソーシャルネットワーク」内で4位(2023年11月時点)という順位なので人気ぶりがうかがえます。

BeRealを始めると1日1回通知が来るようで、早朝もあれば昼間や夜間の時もあり、毎日バラバラの時刻に一斉に送られて来ます。

通知が来たら、2分以内に撮影して投稿しなければいけません。
時も場所も選べませんので、寝起きでも、歩いている時でも、時間によってはスッピンの顔や散らかった部屋が写されることもあります。

まさにリアルですよね。
2分以内に投稿すれば、ボーナスとしてその後2回投稿が可能に。
反対に投稿しなければ友達の投稿は見られず、後で投稿すると遅れた時間が明記されるようです。

友達の投稿には、Realmojiというスタンプやコメントでリアクションができます。
このスタンプは「いいね」なら手でポーズをして撮影をしたり、驚いた顔や悲しい顔などを自撮りしたりして自分だけのスタンプを作成できるようで、投稿にはその人の友達の顔がスタンプになって並ぶという、文字通り「リアル」。

では、このBeRealは従来のSNSサービスと何が違うのか?ということになります。

『リアルを共有するSNS』にするために、BeRealには数多くの制限が設けられているようです。

それは、

  1. 1日に1回、不規則なタイミングで通知が届く
  2. 通知が来たら2分以内に撮影して写真を投稿する
  3. 2分以内に投稿できない場合は、通知からどれだけ遅れて投稿したかが分かるメッセージが表示される
  4. 自分が投稿しないと、他の人の投稿を見ることはできない(私のような見る専門ではダメなわけです…)

これまでのSNSとは異なる点が多いBeRealですが、何が若い人を惹きつけているのでしょうか。それはBeRealの『ゲーム性』と『手軽さ』だと言われています。

今から2分以内に何かを撮影しなければならないという“緊迫感”に、本人も周りにいる友達も盛り上がるということです。
 散らかった部屋が写っていても、ぼかす必要もありません。

さらに、投稿した写真は1日で消えるのでじっくり見返されることもなく「いいね数」「フォロワー数」などの表示はないため、人気度を測られたり競うこともないわけです。
他のSNSの形態そのものがBeRealのような機能に変化していくわけではないと思いますが、Instagramのストーリーズが人気になったように、親しい人とクローズドな空間で深い交流をする、という潮流も生まれてきたと捉えると良いのでしょうか。

リアルな友達とリアルな交流ができるという、今までの流れとは明らかに違うBeRealがどこまで世間に浸透していくのか、引き続き注目していきたいと思います。