脳卒中予防
脳卒中で死にたくなければ アゴを押しなさい! 唾液の量を増やして動脈硬化、脳梗塞、 心筋梗塞、糖尿病、がんの予防に
今回は「脳卒中の予防」
今回は、著書「脳卒中で死にたくなければアゴを押しなさい」(著者:森昭、森光恵、出版:マガジンハウス)から、なぜアゴを押すことで「脳卒中を予防することができるのか」、についてまとめさせていただきました。 脳卒中の主な原因は動脈硬化ですが、動脈硬化のリスク要因はたばこ、高血圧、肥満、糖尿病、高脂血症などと言われています。 動脈硬化を予防するために適度な運動、健康によいた食事(塩分を控えるなど)、質のン高い睡眠、アルコールを控えることが大切と言われてきましたが、筆者の森先生いわく唾液の量を増やすことが最も重要と主張されています。
『脳卒中など生活習慣病の原因に歯周病が深く関わっている?』
いきなりそんなことを言われても、唾液と脳卒中に一体どんな関係があるのかと思ってしまいますよね。脳卒中は、脳梗塞や脳出血のような、ある日突然人を機能不全に陥れる脳の病気の総称ですが、最近になって脳梗塞や脳出血に虫歯菌や歯周病菌が深く関わっていることが明らかになっています。 歯周病菌は、歯ぐきから血液に侵入して脳梗塞をはじめ以下のような病気を引き起こす原因であることが患者さんの血液を調べて明らかになっています。
歯周病菌が引き起こす病気
①心筋梗塞
②認知症
③誤嚥性肺炎
④糖尿病
⑤がん
⑥動脈硬化
⑦敗血症
これらの病気は色々な要因が重なって発症する病気ですが、歯周病菌や虫歯菌がその一つであることは間違いないようです。
脳卒中が大好きな歯周病?日本は歯周病大国だった?
恐ろしいことに日本では、40歳以上の方の約8割は歯周病にかかっていて、虫歯を含めると中高年の方のほとんどが脳卒中などの大病を発症するリスクを抱えています。
ここまで読まれて「今日からちゃんと歯を磨こう」と思われた方もいるかと思いますが、残念ながらそれではダメなんです。 歯磨きのやり方とタイミングを間違えると逆にお口の中に歯周病菌と虫歯菌を増やしてしまうことになります。
脳卒中を予防するために唾液の量を意識して増やそう!
ではどうすれば良いのか?。森先生は歯周病や虫歯を予防するために「唾液の量を増やすこと」をもっとも重要視しています。 そこで、森先生が唾液の量を効率よく増やすために考案したのが、「アゴ押し」です。 指を使ってアゴ周辺にある唾液腺とよばれる場所を押すことで、唾液の分泌を活性化することができます。
脳卒中を予防する唾液のすごい効果とは?
唾液=つばですが、どちらかというと汚いイメージがありますよね。
しかし、唾液の持つ凄い殺菌能力によって歯周病菌などを撃退します。他にも唾液には以下のような優れた効果があるんです。
唾液の効能・効果
①誤嚥性肺炎の予防
②認知症の予防
③アンチエイジング
④口臭予防
⑤糖尿病やガンなどの生活習慣病の予防
⑥快眠効果
⑦インフルエンザなど感染症の予防
⑧抗菌効果
⑨虫歯や歯周病を予防
⑩食べ物を消化しやすくする
なぜ脳卒中の予防につながる唾液が日本人は減り続けているのか?
しかしながら私たち日本人は唾液の量が過去30年間にわたって減り続けているのをご存じですか?。食の欧米化が進んだうえに、柔らかい物ばかり食べているため、噛む回数が激減し、必然的に唾液の量が減り、それに呼応するかのように脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病、がんなどの生活習慣病を発症する人が増え続けています。唾液の量が減ってしまう原因は以下のとおり色々ありますが、森先生をはじめ最近では多くの方が間違った歯磨きによって現代人の唾液量が減っていることを警告しています。
唾液量が減る原因
①噛む回数が少ない
②薬の副作用
③ストレス
④口呼吸
⑤糖尿病などの病気
⑥食後の歯磨き
⑦加齢
脳卒中を予防するためにいつ歯を磨くのが良いのか?
歯を磨くタイミングについてですが、最も重要なのは朝起きてすぐに歯を磨くことです。その理由は寝ている間にお口の中で大量に細菌が繁殖しているためです。欧米では起床してすぐに歯を磨くのが常識ですが、日本では2割未満のようです。
唾液量を増やす方法
①食事のさい噛む回数を増やす
②ガムをかむ
③鼻呼吸にする
④唾液腺マッサージ
⑤舌回しなどの舌を動かす体操
⑥沢山水を飲む
唾液の分泌を活性化するマッサージ
耳下腺マッサージのやり方
・耳の前に人差し指をあてて、縁を描くように回します。
・これを5~10回行います。
顎舌腺マッサージのやり方
・耳の下からあごのさきまで、あごの内側を数カ所押します。
・これを5セット行います。
舌下腺マッサージのやり方
・あご先のとがった部分の内側を親指で押します。
・これを5~10回行います。
リブさんグッズの販売はこちらです。