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「古志」深川句会(2月)を終えて

2024.02.17 21:00

2月14日(水)は今年最初の「古志」深川句会でした。


毎月第2水曜日に江東区森下文化センターで開催しています。


「古志」の会員の方であれば、どなたでもご参加いただけます。

今回は水津房子さんが見学参加。


芭蕉記念館の入門講座、名残の会を経て「古志」に入会されました。


また、佐渡から安藤文さんも参加され、今月も多彩な顔ぶれでの句会となりました。


第一句座、特選句からいくつか。


水菜はりはり今年も野球応援す   間宮伸子


〈水菜はりはり〉と〈今年も野球応援す〉のあいだに何の因果関係もありません。


そのことで詩的な飛躍が生まれています。


はりはり音を立てて水菜を食べることも、


野球を応援することも、


平凡な日常のなんでもないことですが、


不思議なことに、


このふたつが取り合わさることで詩が生まれるのです。


これも俳句の面白さのひとつです。


寒泳や風よりぬくきけふの潮      上俊一


寒中水泳の過酷さが臨場感をもって伝わってきます。


風が強く冷たい日で、水中のほうがよほど温いのです。


手にうけて菩薩のひかり桜餅      篠原隆子


菩薩様は中性的存在ですが、女性的でまろやかな御姿をされています。


桜餅もまた桜色でまろやか。


そのふたつのイメージが手のひらの上で鮮やかに重なったのです。


続きはまた明日。


どうぞよき一日をお過ごしください。