五月人形の選び方
ありがとうございます。 販売員の小川です。
最近、このブログは同業の人しか見ていないのではないかと、心が折れておりました。
だが、しかし!
読んでくださっているお客様がいらっしゃることがわりまして、
またまた復活することにしました!
今回のトピックは、「江戸甲冑」や「京甲冑」についてです。
江戸・京都・それ以外のジャンルがなかなかパッと見での判別がしにくく、
それでいて価格に影響するんですね。
そして大前提としまして、「江戸甲冑」と「京甲冑」しかないわけではありません!!
基本的に一般的な兜や鎧は、どちらにも属しておりません!!
機械工程が多いものが、一般的な造りの物でして決して悪いわけではありません。
江戸甲冑や京甲冑は、手作業の部分が一般的な物にくらべて非常に多いというのが特徴です。
あくまで、作り方の名称であります。
少しでも参考になれば・・・
以下は、過去の記事を再編集して載せます。
・・・何年もご説明してきましたけど、最近はそんなに重要じゃないかもしれないと思い始めております。
兜にしても鎧にしても、作り方のジャンルとして、
・江戸甲冑
・京甲冑
というのがあります。
これは、見た目ではなく作り方のジャンルです。
ここで世の中に誤解がありまして、
・黒い小札(𩊱)で、金具が少ない物が江戸甲冑
・金箔押しで金具の装飾が多いのが京甲冑 と思っている方が非常に多いんですが、
上記は、必ずしも当てはまらないのです。
加藤一冑作の純然たる江戸甲冑です。
こちらも加藤一冑作ですが、𩊱(しころ)の部分が金箔押しなんです。
でも、製法は「江戸甲冑」です。
そして、↓京甲冑です。
𩊱は鉄製の一枚板で、そこに金箔押しをしています。
しかしながら、
このように、𩊱が黒塗りになっている京甲冑もあるのです。
見た目ではなくて、あくまで「作り方」の名称なんですね。
しかしその作り方の説明がややこしいんです。
江戸甲冑というのは、簡単に申しますと「本物の甲冑を作るような手順で作る兜及び鎧」です。小札(こざね)という札を並べて板状の𩊱(しころ)を作り、それを縅糸で編んでいく…という物です。
その𩊱に黒い塗装をするのか、金箔押しをするのかで見た目は変わりますが、
語弊がありますが、「製法は江戸甲冑の製法」を踏まえて作れば江戸甲冑ということになります。
逆もありまして、スチールを手で切りだして𩊱を用意してそこに金箔押しをするから京甲冑なのではなく、~𩊱を用意してそこに黒の漆塗りをすることもあります。
見た目は黒く渋くなりますが、「製法が京甲冑の製法」でしたらそれは京甲冑となります。
説明しないと全然わかんないです。そして説明が簡素化できないんです。
でも、大体のお客様からは話の1/4くらいで「この話もういいかな感」が伝わってきます(泣)
そして、国宝模写というジャンルがあるんですね。
国宝模写は江戸甲冑ですか?と質問されることがあります。
これは、江戸甲冑の説明が間違えているか足りないかで誤解を生んでいる証拠でもあります。
江戸甲冑の説明の時に「現存する甲冑を元に制作されているので飾り金具が少なく、硬くしたいので漆塗りを表現するために黒の塗装をする」と話しがちではあります。
これを聞くと、「じゃあ、元があるし国宝模写は江戸甲冑なのか」と思ってしまうんですね。
でも、思い出してください。 あくまで、製法の違いなんです。
江戸甲冑の製法で作れば江戸甲冑ですし、京甲冑の製法で作れば京甲冑なんです。
実際、春日大社所蔵の竹雀の兜は、江戸甲冑の職人も京甲冑の職人も製作されています。
江戸甲冑、加藤一冑作の竹雀の兜です。
こちらは、平安住一水作 竹雀の兜です。
そして、ここからが余計に混乱するのが、
江戸甲冑でも京甲冑でもない製法の人達がいるんです。
作業工程を削減し価格を下げる為に(…というのが正しい表現かは疑問が残りますが)、その製法に沿ってないという職人もいます。
また、職人が独自の製法で江戸甲冑や京甲冑と比べても価格も同様、充分手間暇かけて製作している職人もいます(例えば別所実正)。
別所さんは装飾金具も手造りする方で、どちらからというと京甲冑に近い製法だと思います。
なので、なにがどうということではなく、そういう製法があるよってことで!
手作業が多くて手間が掛かると、その分値段が高くなるということです。
結局、
・正面から見た時の印象が一番大事。
・兜で迷ったら、縅糸の色柄も検討範囲に入れると選別がしやすくなる。
・値段は手作業が多いほうが高くなるが、あくまで値段についての話と割り切る。
・長谷川商店の場合は、欲しい物を集めて組み合わせできるので選び易い。
・まずは、サイズ感を決める。(飾る寸法、しまう場所)
シンプルにするとこんな感じです。