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不妊去勢手術は飼い主の愛情と責任です|かわさき高齢者とペットの問題研究会通信 2024年2月号(30号)

2024.02.15 10:00

川崎市公認の登録ボランティア、かわさき犬・猫愛護ボランティアの中から生まれた「かわさき高齢者とペットの問題研究会」より、ニュースレターをお届けします。


今回は、研究会が関わった実際のケース(CASE 18)をご紹介します。


1年で20匹に増える命

「室内飼育だから大丈夫」と、不妊手術をしていなかった飼い猫をうっかり外に出した結果、妊娠して何匹もの子猫が生まれてしまった…離れて暮らすお子さんから、親の家に起きた問題の相談が寄せられました。

猫の雌は生後4か月ほどで繁殖可能となり1回に複数匹を出産、計算上は1年に20匹も増えることになります。

犬も生後半年頃から性的に成熟し、1回に複数匹を出産します。

今回のケースでは、気づいた時には母猫がまた妊娠していたため、出産後に不妊手術を行って飼い主の元に戻し、2回の出産で生まれた子猫達は譲渡先を探すことになりました。


不幸の連鎖を断ち切る努力を

以前にも取り上げた問題ですが、適正に飼育できないほど数を増やすのは、人にとってもペットにとっても不幸でしかありません。

「繁殖は動物の本能」という考えも、もちろん正しいのですが、野生動物とペットでは存在のしかたがちがいます。

メディアでもたびたび「多頭飼育崩壊」の悲惨な実態が報告されていますが、不幸の連鎖は早い時点でくい止めることはできたはずなのです。

周りで、あるいは訪問先のご家庭で、いつのまにか子猫が増えているなどの兆候に気がついた場合は、できるだけ早く関係各所に相談することをおすすめします。


豆情報:災害時、ペットをどうする?自分の周りも再確認を!

能登半島地震におけるペットとの避難や処遇について、さまざまな状況ならびに自治体やボランティア等の対応も報道されています。いつ誰にふりかかってもおかしくない災害。改めて自分事として考え、確認と備えを怠りなく。


かわさき高齢者とペットの問題研究会通信 2024年2月号(30号)

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