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やよいの日々

国立科学博物館

2024.02.21 23:12

雨の中、上野の国立科学博物館に行きました。

特別展「和食」を観るためです。昨年の10月末から四か月の長期開催も残り少なくなり、この日をおいて無いと楽しみにしていました。

想像を超えたスケールで、日本の食の歴史やあらゆる博物を網羅した展示には圧倒されました。

中でも、江戸庶民のファストフードコーナー、蕎麦、寿司、天麩羅の屋台や卑弥呼、長屋王、信長の食事を再現した展示は興味深いものがありました。

現在、私達が食している食べ物、例えば金平牛蒡や豆腐料理が既に江戸末期には完成していたことや、中華料理の焼売、炒飯、回鍋肉、雲呑、などが大正時代には現在の型だったことも面白く、ハンバーグはハンブルクステーキ、牛カツはビーフコートレットと呼び名も由緒正しいのも面白く感じました。


出来れば、後二時間は観ていたかったです。見学に耐え得る体力と集中力があったら良かったのにと残念無念でした。もっと早く観て、2度3度来館すれば良かったと後悔しました。


大勢の来館者に、人々の「食」への興味と「文化」への憧憬が感じられて心豊かになりました。日常は「物」「金」「コスパ」とせせこましい話題が充満する中で、非日常空間を楽しめる人々が多いことに救われた気がしました。


雨の中、科博のシンボルの大鯨が鈍く光り、駅に向かう道を春の花が彩っていました。