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いわぶち動物病院

昔は有ったのに、販売されなくなった、犬猫用サナダムシ注射版駆除薬 と思ったらジェネリックで発売してました!

2024.02.23 09:31

もう20年は昔の話ですが、その当時はワンちゃん、猫ちゃん用の注射で出来る、サナダムシ駆除薬がありました。


ですが現在では内服薬しか存在していない、と思っていました。


内服薬が何故問題になるかと言うと、でかい!

ワンちゃん、猫ちゃんの体重に合わせた投薬量を与えようとすると、5キロくらいの子でも、1cmくらいの大きさの錠剤を1錠から2錠くらい飲ませなくてはいけません。


しかもこれは瓜実条虫と言う、よくノミから感染するサナダムシであって、カエルやヘビを食べてしまうことで感染するマンソン裂頭条虫というサナダムシの場合、この5倍の薬を飲ませなくてはいけません。


昔、他院で働いていた際に、家から逃げてしまった末、数カ月後に発見された10キロくらいのワンちゃんから、このマンソン裂頭条虫が見つかり、1cm大の錠剤を10錠以上、嫌がっているのを抑えつけて飲ませた覚えがあります。


おとなしい子で助かった、という感じでした。

この時にはもう、注射薬が無くなっていたはずなんです。


この間も、4キロくらいの猫ちゃんに1錠半も薬を飲ませなくてはいけない状況になって、猫ちゃん本人がだんだん嫌がってきて、最終的に咬まれてしまいました。

当院では二種類ありますが、割線が入ってはいますが、小さい子用のためとかではなく、一度では大き過ぎて飲ませ切れないからですね。体重が4kgを超えた時点で、もう下の錠剤を1.5錠以上飲ませる必要があります。

ですが、表題の通り、新しく注射薬が発売していました!

いつから出ていたかはわかりませんが、ワンちゃん、猫ちゃんともに苦労する必要が無くなりましたね!

錠剤はドロンタールという薬だったのですが、ドロンシットという名前で注射薬が発売していました。

昔、海外薬でドロンシットという名前のサナダムシ駆除薬が有ったのですが、それが日本に入って来たという事でしょうかね?


錠剤よりは高くなってしまうのですが、人間でも飲むのが大変なサイズの薬を飲まされるよりはずっとマシでしょう。