Steel tube chair. PK-4
Designer : Poul Kjaerholm(ポール・ケアホルム)
Manufact : Knud Holscher(クヌッド・フォスター)-Thorsen Mobler(トールセン・モブラー)-Fritz Hansen(フリッツ・ハンセン)
Year : 1952
Material : Steel,Natural halyard line
Size : W625×D745×H720 (mm)
Poul Kjaerholm(ポール・ケアホルム) によりデザインされ、Knud Holscher(クヌッド・フォスター)によりプロトタイプが製造されました。その後Thorsen Mobler(トールセン・モブラー)により復刻され、2023年にFritz Hansen(フリッツ・ハンセン)により製造が続けられています。 Steel,Halyard lineのモデルが製造されています。
1952年はケアホルムにとっての基本モデルとなった「Element Chair」のようにハリヤードラインを巻いた弾力性のあるフレームを大量生産が可能な安価なラウンジチェアに変えるために多くの時間を費やされました。その最初の試みが木製の「Trestle chair」でした。次にスチールチューブで作られたラウンジチェアとアームチェアを作りました。この椅子が後にPK-4と呼ばれることになります。どちらの椅子でも斜めのブレースを用いて構造を簡素化し、座面、背もたれ、脚の区別をなくしました。
アームチェアは斜めのブレースをオフセットのセグメントに分割し、二重にしたチューブにハリヤードラインを巻いて製作しました。当時の原寸大の図面には、座面と背もたれに黒、白、赤、青のハリヤードライン・パネルのオプションが含まれていました。このカラーパレットは、オランダの建築家でありデザイナーであり、デ・ステイル・グループの一員であったゲリット・リートフェルトの作品に影響を受けていたようです。
どちらの椅子も1952年に鍛冶職人のスヴェンド・ホルシャーにより試作され、ラウンジチェアはデンマーク芸術協会の年次展覧会に出品されましたが、どちらの椅子もケアホルムの存命中に大規模な生産が開始されることはありませんでした。
ケルホルム夫妻はフレームを自分のアパートに持ち帰り、それを王立アカデミーの建築学科の同級生に約50デンマーク・クローナで販売します。2007年、Thorsen Mobler(トールセン・モブラー) はこれをPK 4.と名付け黒とシルバーのフレームから選べるラウンジチェアの生産を開始します。プロトタイプは現在 デンマークに所蔵されています。2023年からFritz Hansen(フリッツ・ハンセン)により製造が続けられています。