遺骨収容をする理由と硫黄島遺骨収容活動の体験談① 大西統括より
2024.02.25 08:53
当会の大西統括が、厚生労働省の遺骨収容団員として、令和6年1月30日から2月14日まで硫黄島遺骨収容活動を行いました。
大西統括より、遺骨収容をする理由と硫黄島遺骨収容作業体験談をお伝えさせて頂きます。
【遺骨収容と慰霊祭】【硫黄島戦史】【壕内にて】と順次投稿させて頂きます。
【遺骨収容と慰霊祭】
現在国内外には百十三万といわれる戦沒者が、祖国に故郷に帰還できずに、その屍を、あるいは山野に、あるいは海に島に。晒し、朽ち果てようとしております。赤紙といわれる招集令状が届くや、年老いた父や母を残し、また愛する妻や子供や弟妹を残し、後ろ髪引かれつつも戦地に赴いた普通の人達が、今を生きる私達の迎えを待っておられるのです。時の政府は、その人達に約束をしました。もしも、戦死するようなことがあれば、靖国神社に神としてお祀りします・・・と。
しかしどうでしょう、英霊となられた祖父や父や先人達は、現状をなんというでしょうか。国の代表である総理をはじめ閣僚らが、靖国神社に参拝して感謝の気持ちを捧げることもしない、さらには、英霊となられた人達の御遺骨すら放置している。こんな日本を守るために、大切な命をすてて戦った訳では無いと、叫んでおられます。
現在政府は、遺骨収容は国の責務と公言しておりますが、その実情は、民間団体に依存してるのが現実です。私達櫻街道は、政府の姿勢はともかく、一日も早い御遺骨の帰還を願い、微力ではありますが活動を続けております。会友の皆様にも、櫻街道の願いを理解していただき、慰霊祭や、遺骨収容の現場に是非参加をしていただければと願っております。