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子どもの利き手(利き足)について!左利きは直すべき?

2024.02.26 03:55

小さいお子様をお持ちの親御様は、子どもの利き手利き足を気にしたことはございますでしょうか?お子様が左利きの場合、右利きに修正したほうが良いのか悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。

本日は子どもの脳と利き手利き足の関係性についてご紹介いたします。


1.利き手や利き足はどうやって決まる?

文字を書く時や、物を持つとき、物を押すときといった日常生活で出てくる何気ない動きでよく使うほうの手を利き手と呼びます。また、右を使うか左を使うかといった無意識の現象は、利き手・聞き足以外にも利き目、利き耳が存在します。このような利き手などは我々人間が

二足歩行を行うようになったためだといわれています。転びそうになった時など、瞬時に身体の動きを求められる際に利き手が出ることで脳の指令が出なくとも素早く動けることができます。利き手が存在することで脳の負担が減少し、情報処理能力も早まるといった利点があります。


2.利き手は遺伝だけでなく環境も影響する

子どもの利き手がわかる時期は生後3~6か月頃といわれており、脳では手を動かす部位がもっとも発達します。寝返りを打つ・はいはいする・手で物をもつというような動作で利き手が出ていきます。しかし、利き手だはっきりしてくるのは3歳以降であり、この時期に手で物を持ったりといった動作が増えていきます。

利き手には遺伝的な要因も関係しているといわれており、左利きの家族には左利きが多くなる傾向にあるとされていますが生まれてからどのように手を使ってきたかに左右されるようです。これには、手を使うことで脳が発達することから、使う頻度が多いほうが利き手になっていきます。つまり生まれつきではなく使用する頻度によるということです。

利き手は一生変わらないものではなく、手の使い方で利き手は変えることも可能です。極端な話、利き手の腕を失えば逆の手の使用を余儀なくされるので、そのまま聞き手になるのです。


3.脳の使い方と得意不得意

脳には右脳・左脳があり、手足を動かす指令は体の反対の脳からコントロールされます。例えば左手を動かす指令は右脳からでます。手を使用すると、それに対応している脳も刺激を受けるのです。また右脳と左脳では働きが異なり、右脳では言語情報の処理にかかわり、左脳は画像や空間の認知にかかわるといわれています。

言葉を発する際や字を書く際にも利き手によって脳の使い方が変わります。右利きの人の9割以上が左脳で言語の処理を行っています。左脳で言語を処理しながら左脳で右手を動かしているというわけです。それに対して左利きの人は7割の人が左脳で言語処理をしており、字を書く際などは左脳で言語を扱いながら、右脳で左手を動かす指令を出しています。つまり、脳内で行られる情報伝達のネットワークが少し遠回りになります。左利きの人は左右の脳を突か合っているので右利きの人に比べて言葉を使って考えをまとめるのに少し時間がかかる傾向にあります。幼児期の特徴としては右利きの人に比べ言葉が出るのが遅かったりしますが、左右の脳をバランスよく使用できているというメリットがあります。


4.左利きの特徴と左利きを直すのはどうなの?

左利きの特徴としては、直観や空間認知能力があります。右脳は画像や空間など非言語の膨大な情報を蓄積することができます。左利きの人は左手を主に使うので右脳が発達するので、言葉で考えるよりも画像のイメージからひらめく直観力や空間認知能力も非常に高いことがわかっています。歴史上の偉人や天才と呼ばれる人に左利きが多いのはこの内容も影響しております。また、左利きの人を右利きに変更する際のメリット・デメリットもご紹介いたします。

左利きを右利きに変更するメリットとしては、日常生活で便利になります。もともと日本では9割の人が右利きなので世の中には右利き用のものであふれています。右利きに変更できれば生活での不便さが解消されます。

次にデメリットは、4~5歳のころに強制する際に注意点が必要になります。脳の左右の意識が形成されるのは大体4歳8か月頃だといわれています。右と左の意識が不十分な時に利き手の矯正を行うと左右がわからなくなる左右失認が起こる可能性があります。実際に左右の混乱から言葉が出てこないことも起こるようです。

矯正を行う場合は10歳以降がおすすめとされています。子どもの脳は右脳が先に発達し、あとから左脳が発達するといわれています。このころになると言語処理を行う左脳の発達が落ち着き、左右の脳のバランスが取れていきます。豆知識として、母国語がしっかり育つ10歳ごろから外国語を学ぶと二つの言語を深く理解できるようになります。


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