変態天才デビッド・ボウイの名盤5選
音楽を聴いていると、特に売れているミュージシャンは特にそうだが、割と耳に馴染みやすく、すぐに共感ができることが多い。ましてや割と長い間、音楽に接していると、より一層それは顕著だ。このコード進行はこうだな、とか、この編曲はこうだな、等々。
しかしながら、この世界的なアーティスト、デビッド・ボウイは、こちらの耳に馴染むのに、かなりの時間を要する。圧倒的な違和感が聴いているものを混乱させる。アレンジは、曲によってバラバラだし、掴みどころのないメロディーがどことなく居心地を悪くさせる。
とはいいながら、不思議なもので、このミュージシャンの音楽を繰り返し聴いていると、それはまるで中毒のように、その違和感が違和感ではなく、まるで自分のための特別なもののように聞こえる。このようなミュージシャンは稀有な存在であり、私の中で彼が常にスペシャルな存在である理由のひとつだ。
知ってるかたも多いと思うが、彼の音楽スタイルは、60年代のデビュー時から2016年に亡くなるまで、一貫性がない。
(かなり偏りのある選定ですが、ご了承ください)
1.ハンキー・ドリー
もともとメロディーメーカーとしても定評よある彼のメロディーセンスが溢れるアルバム。この後、名盤ジギースターダストを発表する。
2.ヒーローズ
ベルリン3部作のうちのひとつ。彼の名盤リストのなかで必ず入る非常に評価の高いアルバム。後半は全てインストだが、とても統一感のあるアルバムだと思う。
3.スケアリーモンスターズ
いきなり日本語の演説で始まる衝撃的な作品。全体としてとても勢いがあり、彼のキャリアのなかでもかなりエッジの立った作品となっている。
4.station to station
約40分程度の短い作品だが、演奏や曲のクオリティはとても高い。また彼のキャリアとしてもグラムロック期とベルリン3部作との結節点となる作品である。
5.BLACK STAR
ラストアルバム。発表直後に彼は亡くなってしまうが、まるで死を予見していたかのよつな作風。そして、何より驚くのが、次の可能性に果敢に挑戦した野心的な作品であることだ。
代表曲を集めました。Spotifyで視聴できます。
クラッシックロックの名盤たち