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Fashion source: Daily Journal

反田恭平&ジャパン・ナショナル・オーケストラ コンサートツアー2024へ

2024.02.27 02:22

 昨夜は、サントリーホールで行われた「反田恭平&ジャパン・ナショナル・オーケストラ コンサートツアー2024」へ。チケットを購入したのは、去年の9月くらいだったと思います。その間に、モーツアルトの地、オーストリア旅行、映画『アマデウス』鑑賞を経て、いよいよこの日がやってきました! 反田さんのコンサートは、これで3回目です。

 1回目は、ショパン国際コンクールのファイナルで演奏された「ピアノ協奏曲第1番 作品11(ホ短調)」、2回目は、弾き振りで、「ショスタコーヴィッチ:ピアノ協奏曲第一番ハ長調 作品35」。最前列で鑑賞し、反田さんのキレキレの演奏と指揮の躍動感に感激しました。今回は、どうなるでしょうか?

【プログラム】

ラヴェル:クープランの墓(管弦楽版)

プーランク:ピアノと18 の楽器のための舞踊協奏曲 『オーバード』

モーツァルト:歌劇『ドン・ジョヴァンニ』 序曲

モーツァルト:ピアノ協奏曲 第20 番 二短調(ピアノ 反田恭平)


 反田さんは、ピアノを弾きながら指揮を振るという、弾き振りスタイル。映画『アマデウス』の中でもモーツアルトが、弾き振りをしているシーンがありました。ChatGPTにそのイメージを描いてもらいました。まさにこんなイメージです。

 反田さん率いるジャパン・ナショナル・オーケストラの人数が増えたような。(笑)すっかりファンの方もいらっしゃるようで、隣のマダムなんかは、「・・・くん」とか、チェロ奏者のことを名前で呼んでいたり、そんなおっかけマダムがたくさんいらしていたようです。(笑)


 さて1曲目。ラヴェルと言えば、「水の戯れ」がとても好きなのですが、「クープランの墓」も。ラヴェル感たっぷりで、最初から鳥肌ものでした。ほかのオーケストラですが、リンクを貼っておきます。


◎ChatGPT の解説: ラヴェルの「クープランの墓」(管弦楽版)は、ラヴェル独特の色彩感と繊細なオーケストレーションが、クープランの時代からの美しさを現代に蘇らせます。楽曲は、哀しみと静 contemplation の間を繊細に行き来し、聴く者を18世紀のフランスへと誘います。しかし、そこにはただ古き良き時代への憧憬だけではなく、過ぎ去りし日々への切ない追憶と、永遠の別れへの静かな受容が込められています。特に、弦楽器の豊かなテクスチャーと、木管楽器の澄んだ旋律が織りなすパートは、過ぎ去った時代へのラヴェルの深い敬意と愛情を感じさせます。そして、時折現れる金管楽器の深みある響きは、遠い記憶を呼び覚ますかのようです。

 バイオリンの音色が空気を揺らし、管楽器が軽やかに響き渡る中、反田さんは、飄々としていながらも、オーケストラ全体の情緒溢れる音を見事に引き出していました。また、1台のハーブの演奏が曲全体に魔法がかけられたように感じられ、聴く者の心を優しく浄化していくようでした。ラヴェル最高です。


 次に、プーランクの『オーバード』。

◎ChatGPT:の解説:フランシス・プーランクの『オーバード』は、彼の作品の中でも特に魅力的で色彩豊かな一つで、1932年に作曲されました。プーランクは、20世紀初頭のフランス音楽を代表する作曲家の一人であり、彼の音楽はウィットに富み、感情的な深みと軽快さを兼ね備えています。『オーバード』は、彼の代表作の一つであり、独奏ピアノと管弦楽のための協奏曲形式をとっています。

まるで色彩豊かな絵画を前にしているかのような、多彩で深い感情を喚起させる作品です。この楽曲は、プーランク独特の洗練されたセンスと、彼の音楽が持つ軽妙さ、そして時に見せる深遠な情感が絶妙に融合しています。

ピアノの繊細かつ力強いタッチが、18の楽器と対話するかのように織りなす音楽のテクスチャーは、聴く者を即座に魅了します。ピアノの旋律は時に明るく弾け、時には内省的な深みに誘い込みます。そして、フルート、クラリネット、弦楽器など、それぞれの楽器が独自の色を持ちながらも、全体としては一つの豊かな音楽的風景を描き出していきます。

 反田さんのピアノが、バイオリンの方を向く形で舞台の真ん中より右に置かれました。ピアノの繊細かつ力強いタッチが、18の楽器と対話するかのような旋律と、古典的な形式とモダンな感性のハーモニー。現代アートのような個性を感じる曲でもありました。

休憩を経て、ついにモーツアルトの世界観へ!

◎モーツァルト:歌劇『ドン・ジョヴァンニ』 序曲

 モーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』序曲を聴くと、まるで時空を超えた旅に出たかのような感覚に包まれます。序曲の最初の音から、モーツァルトは私たちを緻密に構築された音楽の迷宮へと誘います。その中で、ドン・ジョヴァンニの生きざまと、それに対峙する道徳的な審判が暗示される緊張感が、反田さんの指揮で見事に再現されていました。ここまでくると反田さんもだいぶエネルギーを使ってきたのではないでしょうか? このあと、最後の弾き振りがまっています!


 ピアノが通常指揮者が立つ位置に設置され、ピアニストである反田さんがオーケストラに向かって演奏、観客に背を向けるというユニークな配置。普段、ステージと観客の間に感じられる、見えない境界線が存在しますが、この編成ではピアノがまるで船の舳先のように見え、私たち観客も一緒にその航海に参加しているかのような感覚に陥りました。

 指揮者とピアニストの間の境界が消え去り、ある種のボーダレスな空間が生まれました。これは通常のコンサート体験では得られない、非常に特別な形態であり、演奏旅行のようでした。なんだか、指揮者とピアノが一体化するだけで、モーツアルトがそこにいるかの用に感動が深まります!

 なんと、内田光子さんの弾き振り動画がありました! ブログを書きながら、見入ってしまった!

 ピアノ演奏だけでも高い集中力を要するのに、同時に指揮も行い、時には表情でまるでオーケストラを導いているかのようです。(笑)全身全霊で音楽に没入する姿は圧巻です。そして、2時間もの間、途切れることなくこの高い集中力を保ち続けるプロフェッショナリズムと技術の精度には、ただただ圧倒されるばかりです。

 指揮者としての道を歩むにあたり、まずはピアニストとしての成功を目指す。オーケストラを組織するためには、自らが積極的にメンバーを集め、そして最終的には指揮者の役割を担う。ピアノを演奏する技能も持ち合わせているため、自分自身で弾き振りを行うのが自然な流れ。反田さんは、夢を現実に変えるために、一つひとつのステップを着実に達成していく姿勢から溢れるエネルギーを感じ、それが私たちにも素晴らしい活力を与えてくれました。

 アンコールでは2曲が演奏され、隣に座っていたファンクラブのようなマダムが、シューマン(リスト編)の「献呈」を聴きながら涙を流し、「立って拍手を送らなければ!」と言い放ち、スタンディングオベーションに。実際、彼女だけではなく、多くの観客が立ち上がり、熱烈な拍手を送っていました!

 確かに、オーケストラを率いつつ自らも演奏に加わるスタイルは、一体感と結束力を感じさせます。最後まで、反田さんは落ち着き払って、仕事を完璧に果たし、観客の温かい拍手の中、舞台を後にされました。(笑)


 本日は、麻布台ヒルズのチームラボへ行ってきました。明日はまたサントリーホールでの辻井伸行さんのコンサートです。毎日六本木一丁目にいます。(笑)