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過激発言の裏側には

2018.11.11 01:21

 トランプ大統領は過激な発言を繰り返すことで国民の支持を得てきた。その発言は多くの国民が賛同するものであることや、人種などのマイノリティを差別するものである。過去の発言を見てみると、「オバマには大統領になる資格がない、彼はアフリカ(ケニア)生まれだから」「イスラム教徒は入国を禁止にすべき」などがある。前者は前大統領のバラク・オバマに対する個人的な差別と、アメリカに在住するアフリカ系アメリカ人は大統領になる資格がないというニュアンスがあることから国内では大騒動になった。後者ではイスラム教徒を一括りにしているとして非難された。IS(Islamic State in Iraq and the Levant)によるテロや身代金目当ての誘拐が国際的問題になる中、トランプ大統領のこうした発言が多くの人の反感を買った。発言だけではなく、政策面を見てもトランプ大統領が過激であることがわかる。具体的にはメキシコとの国境に壁(グレートウォール)を建設することや締結間近であったTPP(Trans-Pacific Partnership Agreement)の離脱、メキシコとのNAFTA(North American Free Trade Agreement)の再交渉など世界を混乱させかねない。TPP(Trans-Pacific Partnership Agreement)にはオーストラリア、ブルネイ、カナダ、チリ、日本、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、ペルー、シンガポール、ベトナムの11カ国が関わっており、アメリカ離脱により再び議論をすることを余地なくされた。NAFTA(North American Free Trade Agreement)ではカナダのジャスティン・ドルドー大統領との通商会談が中止になり、隣国との関係が険悪である。国際的には多くの批判がある中で、なぜトランプはこうした政策を掲げるのか。  

 こうした政策を掲げる理由としては、外国人労働者によってアメリカの雇用が破壊されている現状を改善するためである。本書の第4章での「没落するミドルクラス」には「みんな昔より2倍働いているのに稼ぎがてるなんてうんざりでしょう。私は理解していますよ。」「 NAFTA(North American Free Trade Agreement)は我が国を破壊した。TPP(Trans-Pacific Partnership Agreement)はもっとひどくなりますね。」「クリントン大統領時代のNAFTA(North American Free Trade Agreement)から物事が悪い方向へと流れ始めた。製造ラインが次々に不採算と認定され、メキシコに出た。間も無くブラジルや中国に流れた。アメリカで800人を解雇した会社が直後にメキシコで同じ数を採用した。そんなニュースの繰り返しだった」 と不満を漏らすブルーカラー労働者が多数いた。このような不満の声は、かつて民主党の支持地盤の多い地域であったラストベルト(さびついた工業地帯)のブルーカラー労働者であった。旧来までの民主党は労働問題を重点的に考えていた。だがしかし、現在の民主党は人権問題やマイノリティ保護、ダイバーシティへと路線を変更した。こうしたこともあり、ラストベルト(さびついた工業地帯)の労働者は民主党を支持しなかったのだと考えられる。こうしたこともあり、労働者を第一に考えるトランプ大統領は政党関係なく、多くの労働者の支持を取り付けたであろう。先述したように、アメリカが主導していたのに関わらず、オーストラリア、ブルネイ、カナダ、チリ、日本、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、ペルー、シンガポール、ベトナムの11カ国が関わっていたTPP(Trans-Pacific Partnership Agreement)から脱退してしまうことやNAFTA(North American Free Trade Agreement)の再交渉を示唆していることも労働者の不満を組んであるからだと言える。本書でブルーカラー労働者の「みんな昔より2倍働いているのに稼ぎがてるなんてうんざりでしょう。私は理解していますよ。」「 NAFTA(North American Free Trade Agreement)は我が国を破壊した。TPP(Trans-Pacific Partnership Agreement)はもっとひどくなりますね。」「クリントン大統領時代のNAFTA(North American Free Trade Agreement)から物事が悪い方向へと流れ始めた。製造ラインが次々に不採算と認定され、メキシコに出た。間も無くブラジルや中国に流れた。アメリカで800人を解雇した会社が直後にメキシコで同じ数を採用した。そんなニュースの繰り返しだった」との不満の通りグローバル化や自由貿易に対する批判が大きいことがわかる。こうした背景から、過去のトランプの発言にあった「オバマには大統領になる資格がない、彼はアフリカ(ケニア)生まれだから」「イスラム教徒は入国を禁止にすべき」というように外国人を排斥することがわかる。  こうした今までの発言や政策を分析してみると、トランプ大統領は労働者の顔色を伺って政治してきたのだと考えられる。さらに、選挙期間中での外国人に対する差別発言は意図したものだと思われる。グローバル化や自由貿易によってアメリカの雇用が壊されている中、外国人を排斥する発言をすることで支持を得た。トランプ大統領のキャッチコピーである「アメリカンファースト」も意図したものであろう。いずれにせよ、トランプ大統領がアメリカ人労働者を保護する政策を打ち出したことで、対外関係は悪化している。トランプ大統領がアメリカ国内と国外のバランスをどのようにとるか注視したい。現在アメリカは中間選挙が行われており、結果次第ではトランプ大統領がレームダック化してしまう。そのような状況に陥った場合、トランプ大統領は支持率のために、「アメリカファースト」を加速させるであろう。