ヨガ教師としての1年間 (斉藤 治世・水曜ジェントルクラス担当)
昨年1月に奏さんに突然「養生ヨガクラスで教えてみませんか」と声を掛けていただいてから、あっという間に1年が経過しました。
私はもともと養生ヨガクラスの生徒だったので、教える立場に立つということはこれまで一緒にヨガをしてきた仲間の皆さんに伝えていくということ。
そこには、やはり葛藤や不安もありました。
それでも養生ヨガをする中で少しずつ見えてきた心からの願い
【自分の内側の感覚と繋がり、今この瞬間を味わって自分の人生を生きていく】
この願いを自分自身が大切にし、更にそれをヨガを通して辛い時間を共にしてくださった仲間の皆さん、そして今まさに病に苦しんでいる方に伝えていける立場になれるのであれば、それは私が病を得た意味を感じられる時間になるだろうと確信し、お引き受けしました。
それからはクラスの度に眩暈を感じたり、「深く呼吸をして」と声を掛けながら、自分が肩で呼吸をしているような瞬間に気づきを向け、「土台を根付かせて」と伝えながら足が震えるような不安定さも味わいながら、、、
人前に立つのが苦手で、答えのない「正さ」に囚われて身体を固くしがちな私でしたが【意図】を思い出して、まずは身体に戻るということを人生の現場で学ばせていただく。まさにクラスはその瞬間の連続でした。
毎回のクラスに参加してくださる生徒さんと自分はどんな風に向き合っていきたいのか
養生ヨガの場で回復してきた自分がどんな意図をもってクラスをしていけるのか
週に一回の水曜日に向けて、これまでになく自分の内側とそしてそれを表現する世界との繋がりに真剣に想いを向けた一年間でした。
そんな役割をいただけたことをに心から感謝しています。
敷かれたレールに従って生きることが安心で心地よいと感じて生きてきた自分にとって、とてもチャレンジでしたが、それでも画面越しに耳を傾けてくださる、私の声掛けに合わせて呼吸をし、身体を感じていらっしゃる。そこに存在してくださった皆さんに存在させていただきながら、共にいることの難しさと喜びを体験させていただいています。
自分の呼吸をする
そして相手の呼吸を感じながら、自分の呼吸を感じる
教師時間はまだまだ始まったばかりです。
時間をかけていくことを自分に許しながら、【共にいる】ってどんなことなのか。【どんな時でも受け入れられる居場所】があることがどれほど勇気づけになるか。
自分の体験から、これからも伝え続けていきたいです。