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多頭飼育崩壊と向き合う|かわさき高齢者とペットの問題研究会通信 2022年11月号(15号)

2022.11.15 10:00

川崎市公認の登録ボランティア、かわさき犬・猫愛護ボランティアの中から生まれた「かわさき高齢者とペットの問題研究会」より、ニュースレターをお届けします。


今回は、「ペットの多頭飼育崩壊」についてのまとめです。


介護現場に身近な社会問題

2022年4月号で、ネコを10頭飼育していた高齢者のケースを取り上げました。

「多頭飼育崩壊」とは、飼育するペットが増えて、経済的、能力的に適正に飼育できる限界を超えた状況を言います。悲惨な事例がニュースでも取り上げられていますが、介護の現場でも看過できない身近な問題です。

環境省の調査によると、多頭飼育者では、70代以上の高齢者、独居、生活困窮者が高い割合を占めています。心身の健康上の問題が見られる場合もあります。地域住民からの各自治体への通報の時点で、民生委員、包括支援センターで事態を把握していることも、少なくありません。


協働での対処が不可欠

多頭飼育崩壊に至る大きな原因は、不妊手術を行わないため、無秩序に繁殖を繰り返すことです。また、増えてしまったペットの引き取り等の支援を拒否する事例も報告されています。

当会にも、訪問先の不潔な飼育環境問題、飼育者の入院等の切迫した事情によるペットの処遇といった相談が多数寄せられています。飼育者の孤独、ペットへの愛情も理解し、信頼関係を構築しながら問題解決に向けて動かざるを得ない現実があります。

それには、自治体、福祉サービス関係者、獣医師、愛護団体の早期の情報共有と協働が欠かせません。当会でも引き続き情報発信につとめます。


豆情報:区役所の配布物に注目

区役所のロビーに、パンフレット等の配布物が並んでいますね。

ペット飼育に役立つ冊子やチラシもあります。区役所にお立ち寄りの際には、眺めてみてください。「ペットとくらす さしすせそ」「ペットの飼い主のための防災手帳」は、おススメです。ホームページからもダウンロードできますよ


かわさき高齢者とペットの問題研究会通信 2022年11月号(15号)

PDF版はこちらをご覧ください


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