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楽譜作っててここまで人生感じるとは思わなかった

2018.11.15 22:01

楽譜浄書ソフト finaleのバージョンアップがある話をしましたが、finaleはかれこれ22年ほど使い続けています。

音大生のときに興味本位で使い始めたら、師匠の津堅先生に興味を持っていただいて、先生の作曲された楽譜を浄書する、というお仕事をさせていただくようになりました。


いつも見ていた楽譜なのに、それをPCで書くというだけで本当に難しくて、何かアクションを起こそうと思うたびにどうすればそれが実現するかわからず、調べては失敗してを繰り返して成長しました。


僕はラッパも楽譜浄書も何でも失敗して失敗して今があります。常にズタボロな人生。



話は変わって、現在隔週火曜日に"note"に公開している「ハイノート本」も、残すところあと少しになりました。

最初のほうはずっと文字が多くて解説解説でしたが、最後は「High Bbをどんどん出そう」という楽譜を掲載するような記事になっています。


そのために、finaleを使って練習用楽譜を作成しているわけですが、

これ。教本でよくありますよね、同じメロディをフレージングやアーティキュレーションを変えてやってみよう譜例。


finaleってこういう楽譜を作るのが意外に面倒臭いのです。

いくつかのコマンドを脳内でつなげて、結果へと導いていくその柔軟な能力が試されるのです!



どうだ世の中のfinale使い!これと同じものを作れるかな?これは完全に横に繋がったひとつの組段でできているぞ!ページレイアウト画面で短い4つの組段を持ち上げてきて横並びにしたわけじゃあないんだなあ。ふふふ。


できるかな〜

できるかな〜



...と、得意げになっていて、作り終わってから知りました。


「コーダ切れ」って機能がプラグインにあったことに。

...こういうのってさ、逆に最近finale使い始めた人のほうが知っててさ、便利になったことを知らないで原始的な方法でずっと頑張って作ってる俺ってさ、なんかさ、まるで



若者についていけない古い考えしか知らないオッサンじゃん。

こういうのよくない。やっぱり人間常に世の中に出て新しい情報を手に入れて、自分を磨き続けないといけない。



譜例作っててここまで人生感じるとは思わなかった。でもなんかよかった。





マニアックな話でごめんなさいね。





荻原明(おぎわらあきら)