ときめく悲しみ
先日、生命保険の引継ぎの担当さんがうちに挨拶に来た時のこと。
ご挨拶が済み、細かい説明を受けながらテーブルに広げられた書類の一枚に、家族の名前・生年月日・年齢等が記してある一覧があったのです。
何気に目をやると、
………え………
有ちゃんの名前もフルネームで記載されたまんまでした。
年齢、(今現在) 21歳。
………そっかぁ…そうだよなぁ……
私の中では『永遠の14歳』なので、どうにもピンと来ない心境でその数字は暈しましたが、なんと表現したらよいのか、このときドキッと…ときめいたのです。
有ちゃんの名前が、こうした資料に“当たり前のように”記載されていることに、ときめいたのです。
(;´・ω・) 変な人になってしまったものだなと。
他界した我が子の名前が家族一覧に記されたまんまが、そんなに嬉しいものなのか?と。
私がぼんやりしている横で主人が、
「すみません。この資料ですが、実は次女のほうはもう生存はしていませんので、外していただくように前の方に伝えてはいたのですが」
すると担当さんが察したらしく、
「そうなのですね、大変失礼しました。こちらの不手際でそのままになっていたのですね」
「ちなみに…こうした仕事柄ですので一応お聞きしますが、病死か何かでしたか?」
まるで予期せぬ会話の流れに、主人は急に黙り込んでしまいました。
私がアイコンタクトをとると、「お前の好きに言いな」というような目配せが返ってきたので、私は
「自死です」「本人なりの悩みがあり、思い詰めてしまったようです。気持ちが生きようと思えなくなった、病死ともいえますね」と答えると、担当さんは、
「そうでしたか」と一言漏らし、また申請書類の説明に戻りました。
この担当さんは、親子代々で保険の仕事に就いた方のようです。
長男が生まれたばかりらしく、育児の大変さを(なぜか)主人と話して盛り上がっていました。
私はというと………
家族一覧に名前が記されたまんまのソレを見てときめいたのにな。
今回でもう処理されちゃうのだな。
ガッカリ。
しょぼんです。
悲しいことなのに少しときめいた、“なんでそ~うなるの?”的な、つい先日の哀しい出来事でした。
“なんでそ~なるの?”といえば、この二匹も。
↓
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(;´・ω・)どう頑張ったって、そこに二匹は入らんだろう!?
こんな愉快な仲間を主人に預けて、明日から数日間実家の八戸市に帰省します。
母の遺品整理に本格的に着手。
そして、預けっぱなしの…娘たちの雛人形をどうするか、現在体調が落ち着いているうちに、そろそろ考えようと思い立ちました。
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