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ペットの熱中症にご注意!|かわさき高齢者とペットの問題研究会通信 2022年8月号(12号)

2022.08.15 10:00

川崎市公認の登録ボランティア、かわさき犬・猫愛護ボランティアの中から生まれた「かわさき高齢者とペットの問題研究会」より、ニュースレターをお届けします。


今回は、研究会が関わった実際のケース(CASE 9)をご紹介します。


熱中症をめぐる苦い教訓

その女性は80代で独居、認知症が進行したため施設への入居を勧められていました。しかし愛犬との別れを嫌がり、ずっと拒否していたのです。

ところが、ある猛暑の日の昼間に女性が犬を散歩させたため、犬は熱中症で亡くなってしまいました。犬の死により、女性はようやく施設に入居することになりました。

一安心という思いと共に、ペットの熱中症への知識があれば防げたかもしれない事故だったこと、女性の愛犬への愛情の深さを知っていただけに、関係者一同にとって苦い教訓にもなりました。


ペットの熱中症とは

ペットも熱中症になります。ペットの飼い主さんは、室温の調整や飲み水、風通し、冷却効果のあるマットを置くなど、熱中症対策をしてあげましょう。

呼吸が乱れる、ぐったりしている、大量のよだれや嘔吐、けいれんなどの症状があれば、すぐに全身に水をかけたり、ぬらしたタオルでくるんで風通しの良い場所に移動したりしてから、動物病院に相談してください。

対処法を覚えておくと、ペットのいる利用者さん宅を訪れ、質問された時にも役立ちます。玄関に「散歩は朝夕の涼しい時に」と貼り紙をすると、利用者さんとペットのために良いですね。


豆情報:冷やしすぎに注意!

熱中症のペットを冷やすときは、必ず常温の水を使用してください。早く冷やそうとして、氷水をかけたり、氷を直に当てたりするのは、症状を悪化させるのでやめましょう。

首やわきの下、脚のつけ根などに、小さな保冷剤をハンドタオルなどでくるんで、当ててやるのは効果があります


かわさき高齢者とペットの問題研究会通信 2022年8月号(12号)

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