ペットと共に遠距離転居|かわさき高齢者とペットの問題研究会通信 2022年1月号(5号)
川崎市公認の登録ボランティア、かわさき犬・猫愛護ボランティアの中から生まれた「かわさき高齢者とペットの問題研究会」より、本年も引き続きニュースレターをお届けします!
今回は、研究会が関わった実際のケース(CASE 4)をご紹介します。
猫と別れるなら転居したくない
今回ご紹介するのは、川崎市内で一人暮らしの高齢男性のケースです。認知症が進んだことから、山陰地方に住む妹さんが上京し、ケアマネさんと一緒に今後の相談をしたそうです。結果、ご本人も納得の上で、円満に妹さんと同居することに決まりました。
ところが問題発生。実は男性には、3匹の猫という“同居者”がいました。猫も一緒でなければ転居はしない、と強く主張されたのです。聞けば、男性は以前に猫のボランティアをしており、同居の猫達もその団体から引き取ったとのこと。
そこで、担当のケアマネさんからご相談があり、さっそく妹さん、その団体等、各方面に連絡を取りました。
ペットの長距離移送方法は?
その結果、幸いなことに妹さん宅が住宅環境も問題なく、妹さんご本人的にも飼育OKとのことでした。
次に問題となったのは、3匹の猫の川崎市から山陰への長距離移送です。動物の移送には、いろいろな方法があります。航空会社、JRなどでは規約に従って乗車可能です。最近は、対応可能な引っ越し業者もあります。
他にも、転居先でかかりつけの獣医師を探すなど、できる限りのアドバイスをお伝えしました。ペットを飼っていない人には、なじみがなく知らないことばかりだと思います。問題発生とともにご相談いただけたので、選択肢のご提案をすることができました。
お知らせ:「人とペットの問題を考える勉強会」、まだ余裕があります
ペット飼育の現状、特に高齢者に関わる問題をテーマに、勉強会を開催します。 川崎市動物愛護センターとの共同開催で、3回に分けて行います。介護の現場でも避けて通れない問題です。まだ余裕がありますので、ご興味のある方は、事務局までお問合せください。
かわさき高齢者とペットの問題研究会通信 2022年1月号(5号)
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