無責任な猫の飼育で周囲が迷惑|かわさき高齢者とペットの問題研究会通信 2021年9月号(1号)
川崎市公認の登録ボランティア、かわさき犬・猫愛護ボランティアの中から生まれた「かわさき高齢者とペットの問題研究会」より、ニュースレターをお届けします!
今回は、研究会が関わった実際のケース(CASE 1)をご紹介します。
近隣から区に苦情が…
今回ご紹介するのは、猫好きな70代の女性のケースです。
中年の息子と二人暮らしのこの女性は、家の内外で複数の猫の世話をしており、猫が始終出入りする状況でした。しかも家がゴミ屋敷状態だったため、近隣の住民から居住区の衛生課に苦情が寄せられたのです。猫を思う気持ちは強いのに、管理する能力がない典型的なケースです。
衛生課から私達のもとに、これ以上猫が増えないよう不妊去勢手術への協力依頼があり、捕獲器持参で現場の家を訪問することにしました。
協力してサポート
まず2匹を捕獲して手術。1匹約1万円の手術代は、女性が負担を申し出てくれました。他の猫達も自分で捕獲して病院に運ぶとのことで、捕獲器をお貸しして様子を見る事に…。
ところが気持ちと行動が結びつかないのか、なかなか進展しません。そこで近所の方々も立ち上がりました。地域猫サポーターに登録し、協力して猫達の捕獲と手術が進行中です。
野良猫の餌やりなどをやめない方を説得する際には、自治体や支援団体に相談し、共同で解決策を提案するのも1つの方法です。
ミニ情報:知ってる?地域猫サポーター
川崎市は、野良猫問題の解決に向けて「地域猫活動」を支援しています。地域猫サポーターに登録した人が中心となって活動し、その地域の野良猫を適正に管理し不妊去勢手術の補助も行います。
詳しくは、川崎市のホームページをご覧ください。
かわさき高齢者とペットの問題研究会通信 2021年9月号(1号)
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