F.L. Smidth Chair
Designer : Poul Kjaerholm(ポール・ケアホルム)
Manufact : Fritz Hansen(フリッツ・ハンセン)
Year : 1953
Material : laminated wood shells and steel lube legs
Size : W530×D410×H745 (mm)
PK 25 スチール製ラウンジチェアの最初の 3 つの製品を購入し、ケアホルム氏の親しい友人となったハルドール・グンログソン氏は建築家パッレ・スエンソンのもとでFL Smidth & Co. の本社の設計をしていましたが、従業員の昼食室用のダイニングチェアの開発をケアホルムに依頼しました。
ケアホルムはヤコブセンの「アント」チェアのようにスチール製の脚に取り付けられる木製シェルをデザインし、積層木材の成型に豊富な経験を持つフリーズ・ハンセン工場でプロトタイプが生産されました。
ケアホルムは、積層木材と鋼管の両方の弾力性を利用することで、座る人の 3 次元すべての動きに対応できる柔軟な椅子を作成することを意図していました。二次元でしか曲げることができない集成材の限界を克服するために、彼は 2 つの別々の要素で作られたシェルを開発しました。これらの要素は椅子の後ろで木製のスプラインで接続されていましたが、それ以外は互いに独立していました。ゴム製ショックアブソーバーがシートの両半分を溶接された鋼管のベースに取り付けました。ゴムはシェルの弾力性を維持し、座る人の体重の移動を柔軟なスチールチューブに伝えました。 フリッツ・ハンセンは、黒い脚が付いた天然ブナ材のプロトタイプと、クロム脚が付いた黒塗装の木材で作られたプロトタイプを 1 つ作成しました。
しかしプロトタイプを検査した後、フロリダ・スミス社のディレクターは、自分も従業員もそのような奇妙な見た目の椅子には座らないと宣言しました。ダイニングチェアのプロジェクトは終了し、プロトタイプはタイプはフリッツ・ハンセンに戻りました。 この椅子のブラックバージョンは、フリーツ・ハンセンの歴史的な家具コレクションに収められています。