頻発する東方沖地震の不気味・・・
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【転載開始】
■頻発する東方沖地震の不気味・・・
そして懸念される「能登と千葉の類似性」
公開日:2024/03/03
崩壊した家屋が道路を塞ぐ(珠洲市蛸島町)
/(C)日刊ゲンダイ
立て続けの地震が不気味で仕方がない。
1日、千葉県と埼玉県で震度4の地震が発生。
震源となった千葉県東方沖で震度4の地震が
観測されたのは29日に続き2日連続だ。
2日未明には県南部で震度4の地震が起きた。
気象庁の地震情報によれば、千葉県東方沖
では、27日からきのう午後3時までに
震度1以上の有感地震を16回観測。
うち5回は震度3以上だった。
こうまで頻発していると、気になるのは
巨大地震の可能性だ。
千葉県東方沖ではマグニチュード7クラスの
地震が1987年に発生している。
立命館大環太平洋文明研究センター特任教授
の高橋学氏(災害リスクマネジメント)は
こう警鐘を鳴らす。
「千葉県沖で群発地震から本震が発生する
ケースが懸念されます。年初の能登地震も
2016年の熊本地震も同じパターンでした。
関東大震災も本震前に前兆のような地震が観
測されたといわれています。今回の地震が
本震の前触れである可能性に注意が必要です」
巨大地震が発生した場合、とりわけ千葉が
心配なのは、能登半島との類似性だという。
「大ざっぱに言えば、千葉は北側の台地と
南側の半島部分から成り立っており、能登半
島と地理的な特性が似ています。能登地震の
被害のように台地部分では地すべりが起きや
すく、建物が傾いたり、埋まったりする恐れ
があります。もともと海だった半島部分では
倒壊の危険性が高い。直接的な被害に加え、
能登地震のように被災現場に救助に入りづら
く、孤立する可能性もあります」(高橋学氏)
千葉は南房総地域だけでも、能登に比べて
人口密度が4倍以上高い。
巨大地震による人的被害は、さらに深刻に
なる恐れがある。
首都圏は言わずもがなだ。
「一連の地震の震源地となった千葉県東方
沖は、日本列島が位置する北米プレートの下
に南からフィリピン海プレートが沈み込み、
フィリピン海プレートの下に東側の太平洋プ
レートが沈み込むという複雑な構造になって
います。簡単に言えば『3層構造』になって
おり、どれかが動けば他にも影響する。太平
洋プレートがフィリピン海プレートを押して
南海トラフ地震につながる恐れもあれば、
フィリピン海プレートが北米プレートを押し
て首都圏の巨大地震につながる恐れもあるの
です」(高橋学氏)
「Xデー」に備えておくべきだ。
【転載終了】
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この状況下で都市圏に震度6以上の激震
は日本経済に大きな打撃を与えますね。