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向き癖が強い子供へのケア

2018.11.10 07:17

お子さんが以下のような状態でお困りではありませんか?


◻️いつも同じ方向を向いている

◻️いつも首を反っている

◻️産まれた時から向き癖ある

◻️おっぱいがうまく飲めない

◻️片側のおっぱいばかりよく飲んで、いつも同じ側で飲むのに苦戦する

◻️背中がかたく、緊張している

◻️頭の形がいびつ

◻️片側の股関節が開きにくい

◻️片側の腕が開きにくい(あがりにくい)

◻️医師の診察では問題ないと言われたけれど気になるし、不安

 


向き癖について、


問題ないです。

寝返りをうつようになったり、子供が成長すれば改善されるから大丈夫です。

ようすわようすを見ましょう。

と医療施設や健診等で言われることがほとんどです。


骨や首、眼など医学的に問題がないと判断されることは何よりの安心

です。



ただ、向き癖は『子供の成長発達』の視点から見ると、赤ちゃんの時は小さなことであっても、大きくなってから『困りごと』につながりやすいのです。


産まれた直後からの向き癖頭の変形は、赤ちゃんの動きにより自然に解消されることがありますが、一ヶ月、二ヶ月、と月日がたっても解消されず、授乳や睡眠、運動発達につまずきがあるようであれば、それは子供の成長発達から、早期にアプローチをして改善を図る方がよいと考えています。



 アプローチというのは、



お母さんが向き癖のないがわから呼びかけたり、

枕をドーナツ枕にしたり、

向き癖側をタオルで止めたり、

と対処をするだけではありません。




筋肉の緊張や歪み、ねじれを調整し、子供の過剰にかかっている首や背骨への負担を緩和し、健やかな運動発達を促していくことを目的とします。


なぜアプローチをするのか?

◻️いつも片側ばかり向いているため、向いている方の世界しか知りません。自分の片側の世界しか知らず、自分の体のボディイメージを描くのに大きく関わります。つまり、左右の脳の認知発達にも大きく影響すると考えられます。


◻️視覚機能の発達にも関係し、大きくなってからの読み書き等の学習のつまずき、集中力の低下や疲れやすさ、につながることが考えられます。


◻️首の緊張は、赤ちゃんの動きの左右差が出やすく股関節の開きにも関係します。赤ちゃん時代の運動発達、例えば寝返りやずりばい、はいはいの極端な左右差が生じ、姿勢の偏りに影響します。土台がバランスよく築けていなければ、成長してから、転びやすい、ぶつかって怪我をしやすい等の運動発達のつまずきにつながります。発達に飛び級はなく、ひとつひとつ段階を踏むことが必要です。


◻️向き癖があることでおっぱいの飲みやすさが左右で違いが生じ授乳がうまくいかないということになりやすいです。また、お口の機能の発達にも影響し、お口を開けたり閉じたりする際に左右差が生じ、舌の動きに偏りが見られやすくなります。


◻️上記のように飲むことが難しければ、食べることも難しく、離乳食がすすまないことにも関わります。それは、子供の顎の発達にも影響します。最近顎が狭く矯正をせねばならない子達が増えてきました。




以上のような理由から

赤ちゃんの首や背骨へのストレスを緩和し、運動発達を促していくことが、子供たちの脳神経系を刺激し全体の発達成長の土台づくりとなると考えます。


赤ちゃんへの調整タッチは、ごく弱い力でまぶたに手をおいても不快にならない程度のやさしいタッチです。


赤ちゃんの首を反対に向けたり、力強く押したり等で動かすようなことはしません。


首や背中の緊張を丁寧に和らげていくことで、本来の力を発揮できるように働きかけます。

 


頭の変形については、

赤ちゃんが左右にバランスよく動けるようになれば自然に形は丸くなります。


ただ、すでに頭蓋骨の成長がすすんでいれば向き癖がなくなっても頭の形はそのままになります。


見た目の頭の形だけにとらわれるのではなく、子供の体の動きを見ること。

それが成長発達の視点から重要です。

 

向き癖は、分かりにくいものの大きくなってからも残っていることが多く見られます。



お子さんの姿勢や運動時のバランスで気になることがあればご相談ください。



お子さんが、ねじれや歪みを抱える体を保とうと、人より何倍ものエネルギーをかけて毎日を必死に過ごしているかもしれません。


それくらい、負担がかかっています。


気づいたときがはじめるときです。


お子さんの体への負担を緩和し、本来もつ能力を発揮しやすい身体、自然治癒力の高い身体の土台づくりのためにソライロノタネの調整タッチケアはやさしく働きかけます。

参考)

・母と子のサロンLactea『赤ちゃん講座』テキスト

・ママとベビーの教室ハートノート『支援者のためのタッチケア講座』テキスト