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人は成長して終わりではない!成長した先に見えるもの。在NY日本人エグゼクティブから得た、自分を最大限に伸ばすヒント〜itty selection Inc. PRライター小山 楓〜NY研修レポート

2018.11.20 08:00

2018年9月、itty selection Inc.所属の有志メンバーがNYでの研修に参加しました。研修として、日系コンサル企業の取締役を務める方や、日本の伝統工芸品などのNY進出を支援する会社の経営者の方、NYでシェアハウスを提供する若手経営者の方などにお会いしました。

NYで活躍し続ける日本人エグゼクティブの方々からお話を通して得た気づきを、PRライターの小山楓(おやまかえで)がレポートします。



相手を想うからこそ、刺激を与えられる。NYで巡る「思いやり」の連鎖

NYでお会いすることができた日本人エグゼクティブの方々はみなさん、関わるものすべてに「思いやり」を持って向き合っていらっしゃいました。応援してくれるひとたち、ついてきてくれる後輩たち、仕事や会社の仲間、クライアントさん、そしてもちろんご自身の人生にも。


たとえば、在NYの日本人経営者の方々が常に意識されている「pay forward(=じぶんが受けた恩を次の人につなげる)」という考え方があります。これは、先輩経営者の方から教えてもらった知識やじぶんの経験から学んだ教訓を次世代に伝えるというような形で実践されています。

人から学んだことやじぶんで気づいたこと、これらはわざわざ時間を割いて他のだれかに教えたりせずに、じぶんの中だけに留めておいてもいいはずです。

しかし、NYで活躍される日本人経営者の方々は多くの場合において、それが何かの役に立つのではと、後輩に伝えるという選択をされていました。


また、自らが経営する会社の社員を「家族だとおもっている」とおっしゃる経営者の方も。お金のために働いた時期もあったけれど、家族である社員を幸せにするために=「だれかのために」と想うことがなによりの働くことへのモチベーションになっているそうです。


わたしも、じぶんのためだけにひたむきに努力し続けることはむずかしく感じることがありますが、一緒に前に進む仲間や応援してくれる人、届けたい相手がいるだけで何倍もがんばれるものですよね。

受けた恩恵を何倍にも大きくして、まわりのひとに還元する。じぶんへの愛情もわすれずに、精一杯注ぐ。こうして、互いを刺激し合いながら高みを目指していくのがNYスタイルなのです。

ただ「ありがとう」を伝えるだけでなく、感謝の気持ちを行動で示す。そしてそのことが、周囲を巻き込んだよい循環にもつながるというすてきな文化が、NYにはありました。



成長の先にある、「世界にインパクトを与える」というゴール

この記事を読んでくださっているみなさんは、ご自分の成長の先に何を見据えますか? 昇進や成功、収入を増やすことだったり、だれかに恩返しすることだったり、成長した先に見据えるものは人それぞれだとおもいます。

いまはまだ、目の前のことを1つずつこなすことに必死で、その先のことは考えられないという方もいらっしゃるかもしれません。


NYでお会いした方々にお話を伺う中で特に心を打たれたのは、みなさんがそれぞれに「じぶんが成長したときに世界に与えるインパクト」を見据えて、日々ご自身を磨かれていることでした。

「じぶんが持っているありとあらゆるものを駆使して、日本のよいものを世界に広めたい」とおっしゃる方や、「日本人としてNYで成功することで、海外に出ようとおもう人に勇気を与えたい」とおっしゃる方も。


自らの成長をじぶんだけのものにせず、大きなインパクトとして世の中に残したいという気概がとても印象深く心に残りました。思いやりをもって人やものごとと向き合うこと、そこから得たじぶんのチカラを誰かや何かのために使おうとすること。

ただ利他的であるのではなく、自らが成長を遂げ、しあわせを掴んだ上で、ひとにも分け与えるという姿勢に「ひとは成長したらおわりではなく、成長したその先にもまだ成し遂げられるステップがあるんだ。そしてそれを明確なゴールとして目指しているひとがいるんだ」ととても奮い立たされました。


もちろん、日本にもこのような気概を持たれている方はいるとは思いますが、NYでビジネスを成功させた方たちの共通点として浮かび上がってきた、というのがとても印象的でした。



悩むのはまずはやってみてから。成長の近道は行動力にあり!?

NYでお会いすることができた日本人エグゼクティブの方々にはこんな共通点も見られました。「なによりもとにかくやってみる」ということ。

頭の中で考えるだけでなく、何でもじぶんで経験してみることが大事。とはいえ、言葉にするのはとても簡単で、それが大事だとは頭では理解できても、実践するのはなかなか難しいですよね。


わたしも普段から、行動に移す前に頭の中でぐるぐると考えてしまいがちで、悩み始めるとなかなか踏み出せなくなってしまいます。

ですが、じぶんが動かないことには何も変わらないということは常々感じていたので、NY滞在中に小さなことでも「迷ったら勇気を出してやってみる」ということを実践するようにしてみました。

じぶんからあいさつをしてみたり、質問はありますか?と聞かれたときに1番に手を挙げてみたり。行動にうつしたことは、ほんの少しの勇気さえあればできるような、とっても簡単なこと。でも、どんなに小さなことであっても、たとえ思い通りにできなかったとしても、「じぶんの意志で、思い切ってやったんだ」と認識するだけで、大きな自信につながることがわかりました。


この、在NYの経営者の方々の大きな背中から学んだ「まだ起きていないことに悩まされない強さ」は何事にも通ずる成長への近道なのではないかと感じました。



在NYの日本人経営者の方々との出会いを通して気づいたこと

経済、アート、ファッション、あらゆる分野の最先端をゆく街・NYで、第一線で活躍し続ける日本人経営者から直接お話をきくことができたこの研修。滞在していたのは1週間ほどで、長い人生の中ではほんのわずかな時間でしかありません。

ですが、このほんのわずかの間に受け取った考え方や想いは、帰国から1ヶ月たったいまでも、わたしの中に色濃く残っています。

1秒たりとも無駄にはできないようなエグゼクティブの方々が決して短くはない時間を割いて、わたしたちに「pay forward」してくださったこと。


はじめは、お返しできることなんて何もないのに、なぜここまでしてくださるのだろう?と不思議に思っていました。ですが、お話を聞くうちに、どういう意図を持ってお時間を割いてくださったのか、わたしたちにどうなってほしいのかを知り、この気づきや感じたことをいろんなひとに伝えることがじぶんにできるお返しなのだと気づくことができました。


じぶんの成長にフォーカスすると、主語が「わたし」になってしまい、ついついじぶんのことだけを考えてしまうこともあると思います。

そこでひと呼吸おいて、じぶんの成長を「だれかの成長につなげられないか、何かの役に立てることはできないか」、そう考えることがじぶんの世界を広げ、周囲にインパクトを与えることにつながるのだと知りました。


こうして気づきをレポートするだけにとどまらず、いつかNYにいる先輩方に「おかげさまで、こんなに成長することができました!」と胸をはってご報告できるよう、いただいたアドバイスを活かして成長し続けたいとおもいます。



研修にご協力いただいた方

高い目標はレバレッジと数字化で達成。10億人を動かすニューヨーク在住エグゼクティブの最速でゴールへ辿り着く秘訣〜デジタルインテリジェンス取締役(NPO JaNet理事長)榮枝洋文さん〜NY研修レポート

年齢や経歴は関係ない。ニューヨークの女性経営者&フリーランスの方々から学んだ、人生の楽しみ方~Inspire Talk NY主催イベント〜NY研修レポート


(執筆:PRライター 小山楓)